不運にも2度にわたり、サム・グッドマンは
『The Ring』誌認定およびスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥との対戦機会を逃してきた。
しかし突如として新たなチャンスが訪れた。世界タイトルへの挑戦をかけて、
グッドマンは階級を一つ上げ、WBAフェザー級王者
ニック・ボールとの対戦を決意した。
両者の一戦は、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナにて行われるライヤド・シーズンの一環で、ヘビー級新星
モーゼス・イタウマ対実力者ディリアン・ホワイト戦がメインを飾る興行の一部である。
ヘビー級の注目カードに視線が集まりがちだが、この試合はスタイルのぶつかり合いという意味でも非常に興味深く、見応えのある戦いになる可能性を秘めている。
ボール(22勝0敗1分、13KO)は、グッドマン(20勝0敗、8KO)よりプロ戦績で3戦多いだけだが、世界レベルでの経験値には大きな差がある。ボールはこれが4度目の世界タイトル戦となり、過去2度リヤドで試合をしている。対するグッドマンは初の世界タイトル戦であり、初の海外遠征となる。
前回の試合: グッドマンは2024年5月14日、オーストラリア・シドニーのホーダーン・パビリオンにて、セサル・バカを相手に10回戦の判定勝ちを収めた。
オッズ: ドラフトキングスによれば、グッドマンは+330のアンダードッグ。ボールは-475の本命とされている。
グッドマンが勝つには: オーストラリア出身のグッドマンは、ロープやコーナーを背負う展開を避け、自身のタイミングと動きを活かした試合運びが求められる。サイドステップとフットワークを駆使し、前に出てくる王者ボールを惑わせたい。英国人のボールは自然体でもパワーに優れているため、打ち合いは避け、あくまで自分の戦いを貫くことが重要である。
勝利の意味: 勝利すれば、グッドマンにとって10歳の頃からの夢が現実となる。それは人生を変える出来事であり、今後のキャリアや
経済面にも大きな恩恵をもたらす。その後は、より大きな舞台、より高額な報酬の試合へと扉が開かれていく。
選手のコメント: 「俺にはこの試合に勝つための手段がある。相手に休む暇を与えず、常に考えさせ、常に動かせるんだ。そうすることでいい試合になると思う。戦略はしっかり組んでいるが、詳細までは語らない。ただ一つ言えるのは、面白い試合になるということだ。」
放送・配信情報: DAZNのペイ・パー・ビューにて「Esports World Cup Fight Week」興行が配信される。 イギリスでは15.99ポンド、アメリカでは49.99ドルで視聴可能。
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