ハーレム・ユーバンクは、
7月5日にマンチェスターで
ジャック・キャタルを仕留めることで、自身が世界レベルのファイターであることを証明すると語った。
ユーバンク(21勝0敗、9KO)は、プロキャリアで順調に勝利を重ねてきたが、トップクラスの選手たちとの対戦経験はまだ限られている。彼のキャリアで最も印象的な勝利は、今年3月にタイロン・マッケナを
10ラウンドでストップした試合だ。
ここ数年間、ユーバンクはワッサーマンのプロモーションの下、イギリス国内でチャンネル5の地上波テレビで試合を行ってきた。今年初めのマッケナ戦は約200万人の視聴者を集めた。
さらに、叔父であるクリス・ユーバンク・シニアがしばしばリングウォークに同行し、いとこのクリス・ジュニア(も有名ボクサーであることから、31歳のユーバンクは知名度という点で非常に有利な立場にある。
ただし、彼のキャリアに欠けているのはビッグネームを相手にした決定的な勝利だ。しかし、ユーバンクはAOアリーナで行われるキャタル(30勝2敗、13KO)との対戦が、彼を世界クラスのファイターとして位置づける一戦になると確信している。
「これこそが私たちが望んでいた試合、世界クラスの相手だ。彼は多くのボクシングファンから『事実上の無敗王者』と見なされていた男だ」とユーバンクはザ・
リングのルイス・ハートに語った。「多くの人々は彼が勝利し、本来は無敗王者であるべきだったと信じている。だから彼は今もトップクラスの一人だ。」
「私たちは彼がイギリスで最高の男だと考えている。それこそが私が欲しいスカルプ(大物撃破)だ。私はこの試合で、イギリスだけでなく世界でも大きなインパクトを与えるつもりだ。」
ユーバンクはここ最近、地元ブライトンでの試合も多く、家族が名を馳せたこの海辺の街と深い結びつきがある。
いとこの
クリス・ジュニアは、敵意ある雰囲気での戦いに慣れており、今年初めにはキャリアを通じてブーイングを受けてきたことを明言している。
しかし、4月26日にザ・リングが初めて主催したボクシングイベントでは、ユーバンク・ジュニアはキャリア最大の瞬間を迎え、
世代を超えたライバルのコナー・ベンを12ラウンドの激闘の末、判定で圧倒した。試合はロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われ、相手の故郷から15マイルの場所だった。
ハーレムはこの夏、キャタルのホームでいとこの成功を再現しようとしている。
「ブライトンで戦うのは大好きだ。いつも素晴らしい夜で、素晴らしい雰囲気だし、本当にホームという感じがする」とユーバンクは語った。「だが、今回は世界レベルの試合であり、相手のホームで圧倒することにワクワクしている。それが本当に好きなんだ。」
「私は常に証明しなければならないものがあると感じている。毎試合ごとに新たなステップ、これまで経験したことのないレベルに挑んでいる。そして私はその度に世界レベルで通用することを証明してきた。今回も例外ではない。この試合で自分が世界クラスのファイターであることを証明するつもりだ。」
キャタルは、2月にアーノルド・バーボザ・ジュニアとの接戦をスプリット判定で落とし、キャリアで2度目の敗北を喫している。しかし、ユーバンクはメキシコ系アメリカ人ファイターに敗れたことでキャタルがエリートレベルから落ちたという声を否定している。
「ジャックのような選手は、僅差の判定負けを経験すると、より良くなって戻ってくるんだ。彼は世界王者を目指していると言い続けているからね」とユーバンクは語った。「こういった僅差の敗北を経験すると、ジムに戻り、より強くなって帰ってくる。彼はそういうタイプのファイターだ。だから私たちはジャック・キャタルのベストバージョンを期待している。」
キャタルのプロモーターであるエディ・ハーンは、クリス・ジュニアとの試合前に言葉の応酬を繰り広げたが、今回ハーレムはマッチルームのトップとあまり口論するつもりはないようだ。
「エディのことではないんだ」とユーバンクは笑みを浮かべながら語った。「私たちが聞きたいのはジャック・キャタルの声だ。彼こそが無敗王者であるべきだった男なんだ。私たちは彼の話を聞きたい。彼こそがこれまで努力し、このポジションにたどり着いた男だ。」
試合まで7週間を切ったところで、勝敗予想を求められたユーバンクはシンプルに答えた。
「倒してみせるさ。」