ロンドン(イングランド)発――
ハムザ・シェラーズは土曜夜、アレジアント・スタジアムに姿を現す。その理由は、自身のキャリアの次の一歩が、サウル「カネロ」アルバレスとテレンス・クロフォードの一戦の行方に完全に左右されるからである。
もし勝利すれば、ネブラスカ州オマハ出身のサウスポー兼オーソドックス両構えのクロフォードは、史上初めて3階級で世界4団体統一を果たす男となる。すでに140ポンド級と147ポンド級での成功を収めており、その偉業に続く挑戦である。
一方、カネロが王座を守った場合は、挑戦権を待つ多数のコンテンダーの存在を考えると、次の一手は非常に興味深いものとなる。
その列の先頭に立つ可能性が高いのが、
7月にエドガー・ベルランガを相手に圧倒的な勝利を収めたリヤド・シーズン大使のシェラーズである。
シェラーズ(22勝0敗1分、18KO)は
『The Ring』誌スーパーミドル級で第6位にランクされており、現在WBC1位、WBO2位、WBA4位、IBF6位に位置している。ベルランガ戦以来試合をしておらず、次の試合がカネロ戦になる可能性がある中で、リスクを冒してまで試合に出るかどうかは不透明である。
もしカネロが土曜夜の一戦を無傷で切り抜ければ、シェラーズは2026年第1四半期にメキシコの王者と戦うチャンスを得る可能性がある。そして、プロモーターのフランク・ウォーレンは、シェラーズは待つべきだと考えている。
「それは迷う余地のない判断だ」とウォーレンは『ザ・リング・マガジン』に語り、再戦するよりもカネロを待つのかと問われた際に答えた。
「すべては土曜の結果次第だ。もしカネロが勝てば、私はその試合を実現させると信じている。まずは今週末に何が起きるかを見て、その後に進もう」
イースト・ロンドンのイルフォード出身のパンチャーであり、元コモンウェルス王者およびヨーロッパ・ミドル級王者であるシェラーズは、ベルランガを倒してキャリア22勝目を手にした。それは彼にとって168ポンド級での初戦でもあった。これまでの唯一の世界タイトル戦は、2024年2月に
カルロス・アダメスと戦った際のスプリット・ドローで終わっている。