ジョバニ・サンティリャンはリング上で数々の素晴らしく記憶に残る瞬間を生み出してきたが、自身が敗れたあの夜のことは決して忘れないだろう。
サンディエゴ出身のサンティリャンは、長年にわたり技術を磨き、評価を築いてきた。時間はかかったものの、その努力はついに
2024年にブライアン・ノーマン・ジュニアとのセカンダリータイトル挑戦という形で実を結んだ。10回TKO負けを喫して以降、サンティリャンは自身も2試合連続でストップ勝ちを収めている。以前ほどの注目は集めていないものの、サンティリャンは「大舞台にふさわしいだけの実績は積んできた」と自信を見せている。次に対戦したい相手については、キャリア最大の勝利を収めたばかりの派手な個性を持つボクサーの名前を挙げた。
「ロリー(
ロランド・ロメロ)との試合ができたら最高だね」とサンティリャンは記者団に語った。「ぜひやりたい試合だし、みんなにとってエキサイティングなものになると思う。彼は派手なファイターだし、僕のスタイルと合わされば、観る人全員が楽しめる試合になるはずだよ。」
本来なら、ロメロがここにいるはずではなかった。約2週間前に行われた試合では、
ライアン・ガルシアが圧倒的な本命と見なされていた。しかしロメロはガルシアをダウンさせ、そのまま快勝を収めた。29歳のロメロは試合後のパーティーに向かう前にWBAのオフィスに立ち寄り、WBA“レギュラー”147ポンド王座を受け取った。
サンティリャン(34勝1敗、18KO)は、ロメロが自身の対戦希望リストを挙げた際には名前が出なかった。だが、それは驚くことではない。サンティリャンには大きなファン層があるわけではなく、自ら困難な道を切り開かなければならないことを理解している。
全体的に見て、サンティリャンは強豪との対戦を避けているわけではない。むしろ、忍耐強くチャンスを待ち、ウェルター級のトップ選手たちに選ばれることを願っている。本人の希望はタイトルマッチだが、それが叶わない場合でも誰とでも戦う覚悟はある。
「ビッグファイトがしたい。誰でもいい。」