エディ・ハーンは、
ブライアン・ノーマン・ジュニアと
ジャロン “ブーツ”・エニスの試合を手中に収めたと思っていた。
2024年中、何度か契約が成立したと信じていた時期があったと長年のプロモーターであるハーンは語る。しかし彼によれば、ノーマンが土壇場で尻込みし、別の選択肢を探さざるを得なくなったという。
リトアニアのスタニオニスに6回TKO勝ちを収めたエニスは、WBA王座と空位だった『ザ・リング・マガジン』の王座を手にし、それらを肩に掛け、自身のIBF王座と並べて掲げた。
エニス(34勝無敗、30KO)は現在、ダメージの回復に努めながら休暇を楽しんでいるが、エディ・ハーンはその間も目標から目を離していない。エニスがリラックスしている一方で、ハーンは舞台裏で動き続けている。その目的は極めてシンプル——ノーマン戦の実現だ。
とはいえ、ノーマン(27勝無敗、21KO)は交渉が簡単な相手ではないようだ。ハーン自身も認めているように、ノーマンが6
月19日に佐々木尽とのタイトル防衛戦を控えているにもかかわらず、WBO王者に対して再び多額のオファーを提示したという。
ハーンは今回提示した正確な金額については明かさなかったが、それは重要ではなかった。ゼロの数が顎が外れるほど多かったとしても、ノーマンは一切動じなかった。
「彼は今すぐにでも試合ができる状態なんだ」とハーンはクリス・マニックスに語った。「先週、我々は彼らにオファーを出した。さらに『日本での試合をやるならそれでいい、その後に試合を確定させよう』と伝えた。10月でも11月でも12月でもいいと。それでも彼らは『この試合が終わるまで、他の試合の話は一切したくない』と返してきた。」
普段のハーンは冷静で感情をあまり表に出さないタイプだが、ノーマンに関しては怒りをあらわにしている。かつてハーンはノーマンを、真のファイターとしてどんな挑戦でも受ける勇敢な男だと信じていた。だが今や、その評価は完全に変わってしまった。
「我々はもう、ブライアン・ノーマンが偉業を追い求める人間だとは思えない。」