6月28日のタイトル防衛戦で負った負傷を治療するため、WBAの指名挑戦者ユニエル・ドルティコスとの
12回判定勝ちから3週間後、統一クルーザー級王者
ヒルベルト「スルド」ラミレスが昨日、肩の手術を受ける。
34歳のラミレスのプロモーターであるゴールデンボーイは、本日、手術が成功したことを発表する声明を出し、2階級制覇王者であるラミレス自身も、手術に踏み切る前に複数の医師の診断を受けたことを明かす。
「3人の医師の診断を受け、よく考えた末に肩の手術を受ける決断をした。この負傷は前回の試合から抱えていて、無理を続けるのは健康にもキャリアにも賢明ではない」とラミレスは語る。
「手術はどのボクサーにとっても避けたいことだが、100%の状態で復帰するためには正しい判断だ。メディカルチームの許可が出るまではリングから離れることになるが、すでにリハビリと復帰に向けた準備を始めている。」
2023年にクルーザー級への本格参戦を表明したラミレスは、昨年11月16日にリヤドで行われたイギリスの
クリス・ビラム=スミスとの激闘を制してWBA/WBO王座を統一して以来、200ポンド級での4団体統一を目指す意志をますます強く発信している。
リングおよびIBF王者の
ジャイ・オペタイア(28勝0敗、22KO)は、6月8日に延期された試合で
指名挑戦者クラウディオ・スクエオを難なく退け、両者の対決に向けたタイムラインは順調に進んでいるように見えた。オペタイアとマネージャーのミック・フランシスもその展望を強調していた。
しかし今回のニュースが伝わったことで、クルーザー級戦線の見通しが不透明な中、交渉の進展には暗雲が立ち込めている。5月3日に行われた試合の再戦となる
バドゥ・ジャック対ノエル・ミカエリアン第2戦は今週合意に至った一方で、RING誌クルーザー級トップ10のうち7人は現時点で次戦が未定のままである。
ゴールデンボーイ会長兼CEOのオスカー・デラホーヤは、復帰時期が未定のラミレスに対し、回復を願う声明を発表する。
「スルドの回復を心から願い、肩の手術が成功したことを嬉しく思う。ゴールデンボーイでは選手の健康と安全を最優先としている。スルドが完全に回復し、100%の状態で再び最大のチャレンジに挑む姿を楽しみにしている。」