4連敗を喫したことで、2023年に
ゲイブリエル・ロサドは一度リングを離れた。しかし、多くのファイターと同様、愛するこの競技から完全に離れることはできなかった。
ロサド(27勝17敗1分, 15KO)は、ファンの心を掴む激闘を繰り広げてきたが、それと同時に身体にも大きな負担を受けてきた。だが、心身をリセットし再び集中力を取り戻した今、元世界タイトル挑戦者は「いまが復帰のタイミング」と判断した。
39歳のロサドは先週末、カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオでクリスプロ・ハビエル・アンディーノを初回でストップし、復帰戦を白星で飾った。
再び勝利の輪に戻り、自分らしさを取り戻したロサドには、次に望む相手がはっきりしている。
「俺は(エドガー)ベルランガとやりたい」ロサドは試合後のインタビューでそう語った。
幸運なことに、
ベルランガ(23勝2敗, 18KO)は現在フリーで、対戦相手を探している可能性がある。
2025年は、スーパーミドル級コンテンダーのベルランガにとって厳しい一年となっている。3月15日の試合で選んだ対戦相手について、彼は繰り返し批判を浴びた。ジョナサン・ゴンサレス・オルティスはかつて10年の懲役刑を受けていた経歴があり、多くの人が「ベルランガの相手としては不適格だ」と考えていた。その懸念は的中し、ゴンサレス・オルティスはフロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤルでの
試合で初回にストップされた。
その直後、ベルランガはハムザ・シェラーズとの対戦に名乗りを上げた。大口を叩いて試合に臨んだものの、7月12日、ニューヨーク州クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われた試合では、強烈な攻撃を浴び、
第5ラウンドでストップ負けを喫した。
いずれベルランガは再起するだろうが、次戦の対戦相手については何も決まっていない。そこで、ロサドは手を挙げ、自身が選ばれることを願っている。二人ともプエルトリコ出身の誇り高きファイターであることを踏まえ、ロサドは「祖国の島で拳を交えるのが自然な流れだ」と考えている。
「彼は謙虚さを思い知らされたわけだから、強くなって戻ってこなきゃならない」とロサドは続けた。「俺は2年のブランクを経て戻ってきた。俺たちはプエルトリコ人なんだ。だったらプエルトリコでやろうじゃないか」