ジェイミーTKVが、レッドカーペット・ボクサーこと
フレイザー・クラークに対し、ついに土曜夜にダービーで相まみえるこの一戦が「キャリアを懸けた戦い」になると告げた。
両者は、BBCとの放送契約締結後初となるボクサー(BOXXER)興行のメインイベントとして、ヴァイアラント・ライブ・アリーナで
空位の英国ヘビー級王座を懸けて激突する。
TKVとクラークは当初
10月25日に対戦する予定だったが、前者のトレーニング中の負傷により、20年以上ぶりとなる英国の国営放送でのプロ興行第1弾は、さらに5週間延期されることになった。
木曜のピリピリとした最終記者会見で両者は顔を合わせ、TKVは、土曜の敗北がフレイザー・クラーク(9勝1敗1分、7KO/34歳)のキャリアを終わらせる可能性があると示唆することで、圧力を高めようとした。
東京五輪で銅メダルを獲得したクラークは、プロ転向以来ずっとBOXXERの主力として扱われており、TKVはそのために特別扱いを受けてきたと考えている。
ロンドン出身のTKVは「この試合でさえ、彼は“ホームファイター”なんだ」と語った。
「彼はいつも楽をしてきた。レッドカーペットのファイターだ。すべてが彼に有利に働く。もし勝てなければ──そして俺は勝てないと思っているが──お前はキャリアを懸けて戦うことになる。
これが最後のチャンスだ。なぜなら彼らはお前に多くを投資してきたからだ。もし勝利を持ち帰れなければ、フレイザー・クラークへの投資はもう終わりだ」
10月1日の最初のローンチ記者会見で顔を合わせたときには、両者の間で交わされた言葉はほとんどなかったが、険悪なビルドアップの中で温度は一気に上がっていった。
クラークは、TKVが対戦準備のために時間稼ぎをする目的で
負傷を偽装したと非難し、さらにトッテナム出身の元レスラーをギャング気取りと呼んだ。
TKV(8勝2敗、5KO)は「俺のことを“ギャング気取り”などと一度たりとも呼ぶな。俺は大学卒だ。」と語った。
「インナーシティから出てきた若者たちよ、誰にもお前たちを不良呼ばわりさせるな。」
「いつかお前たちも大きなチャンスを手にする立場になる。そのとき、彼のような人間に貶められるな。俺が親指を立てただけで、あいつは“ギャングサインを出した”と言った。彼は俺をステレオタイプ化しているんだ。」
バートン=アポン=トレント出身のクラークはこう返した。「このビルドアップの中で、こいつが言った中で今のが一番まともなことだ。よく言ったよ、ジェイミー。」
「こいつは“大都会のワル”を気取って歩き回り、誰にでも威圧できると思っている典型だ。だが俺には通用しない、相棒。」
「ジェイミー、いい加減にしろよ。お前はただの笑い者に見える。この坊やは映画を見過ぎなんだ。」
土曜夜に自分がキャリアを懸けて戦うという指摘について、クラークはこう付け加えた。「まったくそんなことはない。どちらかと言えば、俺はキャリアをさらに前に進めるために戦っている。」
「この試合の後には、俺には大きな試合が待っている。同じことはジェイミーにも言える。彼のキャリアも続いていく。これが終わりじゃない。俺たちは今華やかな階級にいるんだ。」