ジャロン・エニスと
ヴァージル・オルティスの対戦実現が、これまでになく現実味を帯びてきている。
エニスのプロモーターであるエディ・ハーンと、オルティスのプロモーターであるオスカー・デ・ラ・ホーヤは、両者が保持する暫定スーパーウェルター級王座をかけた試合について、2026年第一四半期での実現を目指し、契約の枠組みを協議しているという。もっとも、この夢の対決を実現させるには、いくつかの条件をクリアする必要がある。
28歳のエニスは、土曜日夜にフィラデルフィアのXフィニティ・モバイル・アリーナで
ウィスマ・リマを初回KOで下し、自らの課題を果たした。一方のオルティス(23勝0敗、21KO)は、
11月8日にテキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで行われるエリクソン・ルビン(27勝2敗、19KO)戦を突破しなければならない。多くの専門家は、オルティスがこの試練を乗り越えると予想している。もしすべてが順調に進み、エニス対オルティスが正式に決定すれば、
エイマンタス・スタニオニスもその試合を注目して見る一人となるだろう。
一部では「実力が拮抗しすぎて予想不能」との声もあるが、スタニオニスの中では勝者は明確だ。
「ヴァージルは良いファイターだ」とスタニオニスは『ザ・リング』誌に語った。「彼は強く、賢く、タフだ。本当に優れた選手だけど、ジャロンが彼に勝つと思う。間違いないよ。」
この試合でエニスはIBF王座を防衛し、空位だった『ザ・リング』誌の王座を獲得、さらにスタニオニス(16勝1敗、9KO、1ノーコンテスト)からWBA王座を奪取した。これがスタニオニスにとってウェルター級での最後の試合となった。
現在35戦全勝(31KO、1ノーコンテスト)のエニスは、154ポンド級に階級を上げてからさらに快調で爆発力を増しており、スタニオニスも新階級で彼がどこまで到達するかを楽しみにしている。
「ジャロンは本当に素晴らしいファイターだ」とスタニオニスは語った。「スピードもパワーもすべてを持っている。けれど、彼が最も優れているのは正確さだ。信じてほしい、彼は本当に正確で、ものすごく鋭いんだ。」