ニューヨーク――エドガー・ベルランガは、ハムザ・シーラーズに対してそれほど熱心に称賛を送ったわけではなかった。
ベルランガの見解では、
シーラーズの野心を過度に称賛すべきではないという。ブルックリン出身のベルランガは、シーラーズが次戦として自分との試合を受けた唯一の理由は、主催者――特にトゥルキ・アラルシク氏――から、7月12日にクイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる
『ザ・リング』のPPV興行「Ring III」でベルランガに勝てば、スーパーミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレスへの挑戦権が与えられると約束されたからだと主張している。アルバレス自身も困難な試合を控えている。9月13日、無敗の4階級制覇王者テレンス・クロフォード(41勝0敗、31KO)との12ラウンド戦が予定されている。メキシコのアルバレス(63勝2敗2分、39KO)は以前から英国での試合に関心を示しており、もし両者が次戦に勝利すれば、シーラーズとの対戦はイギリス市場でも注目度の高いカードとなるだろう。
ただし、アルバレスに唯一敗北しているベルランガ(23勝1敗、18KO)は、シーラーズ(21勝0敗1分、17KO)にその大きなチャンスを与えるつもりはないと自信を見せている。
「正直に言うよ」とベルランガは最近『ザ・リング』に語った。「これは全部、彼にこう言ったからなんだ。『こいつ(ベルランガ)に勝てば、カネロと戦わせてやる』って。だから彼にはこの試合を受ける以外の選択肢がなかった。記者会見のときにも彼にそう言ったんだ。『お前にはこの試合を受けるしかなかったんだろ?』ってね。」
「彼は『お前の地元に行って戦うぞ。お前のホームでやるんだ』なんて言ってたけど、俺は言ったんだ。『お前はこのクソみたいな試合をやらされただけだろ?カネロ戦を約束されたからだろ?』ってな。でも、そんなことはどうでもいい。俺はリングに上がって、あいつを痛めつけにいく。」
27歳のベルランガは、ドラフトキングスのオッズで25歳のシーラーズに対して
約2対1の有利とされている。
そのオッズはともかく、シーラーズは体をミドル級の上限である160ポンドまで絞る必要がなくなったことで、よりフレッシュで強く感じられると予想している。また、シーラーズは前戦――2月22日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われたWBCミドル級王者カルロス・アダメス(24勝1敗1分、18KO)との疑惑のスプリットドローとなった12回戦――の序盤で左手を骨折していた。
一方、ベルランガは『ザ・リング・マガジン』の168ポンド級(スーパーミドル級)コンテンダーで第9位にランクされており、過去5年間この階級で戦っている。
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』のシニアライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。