エディ・ハーンは、WBCライトヘビー級王者
デビッド・ベナビデスの父が対戦を要求したにもかかわらず、
ベン・ウィテカー対デビッド・ベナビデス戦の実現を否定する。
ウィテカーは、
マッチルームとの契約初戦となった土曜日のバーミンガム大会で、ベンジャミン・ガヴァジを初回KOで沈めて強烈なインパクトを残す。
その勝利は、ベナビデスが11月22日、
リヤドのANBアリーナでアンソニー・ヤードを7回TKOで下し、世界タイトルを防衛したわずか1週間後のことだった。
ベナビデス本人も英国で試合をしたいと語り、ウィテカーを候補に挙げていた。また、父ホセ・シニアは今週SNSでハーンに「実現させろ」と呼びかけていた。
しかし水曜日、
『ザ・リング』の取材に応じたマッチルーム代表のハーンは次のように語る。
「ベン・ウィテカーは、我々にとって本当に“ダイヤモンド”みたいな存在だ。ベナビデス戦を悪く言うつもりはないが、彼と戦うにはあと3〜4戦は必要だ。それが真実だ。」
一方、タイで行われているWBC総会では、ウィテカーと同じ英国人である
ジョシュア・ブアツィとの最終挑戦者決定戦(エリミネーター)を正式に指令した。現在そのタイトルはベナビデスが保持している。
しかしハーンはその試合も当面は否定し、28歳のウィテカーについて「2026年の第1四半期にアメリカでデビューさせる予定だ」と明言した。
エディ・ハーンはこう言う。「WBC はブアツィ戦を指令してきたけれど、俺たちの契約には“次のベンの試合は海外でやる”と決まっている。
“ガヴァジ戦より前に作っていた計画の中で、3月頃にアメリカで試合をやることになっていた。
そのあと、もう1試合やってからブアツィ戦をどうするか考える。幸い、俺はビルドアップの段階からかなり正直に話してきたつもりだ。ベナビデスとガヴァジの間には大きなレベル差があるし、ガヴァジとブアツィの間にもかなり差がある。
俺は階層の話をしてきた。最上位に
ドミトリー・ビボル、
アルツール・ベテルビエフ、デビッド・ベナビデス。その次にアンソニー・ヤード、
カラム・スミス、ジョシュア・ブアツィ。その下にダン・アゼーズや
クレイグ・リチャーズ。
俺たちはまだその第三層にも到達していない。でも、必要ならレベルを飛び越えて誰とでも戦う。ブアツィ戦を否定するわけじゃない。ただ、正直に言うとまだ伸ばすべき部分がある。ベンはプロ11戦で、才能は規格外だし、将来の大スターだ。だからこそ、全部の強豪と“正しいタイミングで”戦う。
そこに行くまで18か月くらい待ってもらうことになるかもしれない。でも到達した時には準備万端だ。
次はアメリカで戦う。それが今の最優先だ。」