エディー・ハーンは、IBFスーパーライト級王者
リチャードソン・ヒッチンズとの再びの共闘を完全には否定していないが、次戦に向けた正式なオファーはまだ提示していない。
両者は、6月14日にマディソン・スクエア・ガーデン・シアターで行われたヒッチンズ対
ジョージ・カンボソス・ジュニア戦(8回TKO勝利)の後、公に激しい言い争いを繰り広げた。
試合直後のリング上インタビューで、27歳のニューヨーカーであるヒッチンズは、自身がマッチルームとの契約を終えたフリーエージェントであることを宣言した。このイベントを主催していたのは他ならぬマッチルームであった。
ハーンはその
発言のタイミングを快く思わず、ヒッチンズのチームにいる「ヒルのように血を吸う者や蛇」と呼んだ人物たちを非難した。
あれから約3か月、状況は落ち着きを見せている。
『The Ring』誌のスーパーライト級1位にランクされるヒッチンズは、現在次戦が決まっておらず、世界中のどのプロモーターとも自由に交渉できる立場にある。
それでもハーンにとって、その瞬間は今なお苦々しい記憶として残っている。ハーンは、マッチルームはヒッチンズのプロモートで赤字を出していたと主張する。ヒッチンズの直近5戦はすべてマッチルームの旗の下で行われた。しかし「その橋が完全に焼き払われたのか」と問われると、ハーンはこう答えた。
「いや、将来的に再び彼と組むことを完全には否定しない。どうなるか見てみよう。現時点ではオファーを出していないが、変わる可能性はある」
「私の見方からすれば、前回の試合後に少し言い争いがあった。リング上で彼は言わされていたのだろう。非常に残念だった。『君のおかげで人生が変わった。本当に感謝している。でも、ちなみに僕はフリーエージェントだ』なんて言われても、私には納得できない」
「最大の問題は、リチャードソン・ヒッチンズは長い間プロモートが難しい選手だったが、それでも私たちは資金を投入し続け、決して諦めなかったということだ。彼が王者になった今でも、多大な投資と資金が必要であり、それが口の中に苦い後味を残す。しかし、それが今後ビジネスをしないという意味にはならない。」
「数週間のうちにどうなるか見てみよう。彼はフリーエージェントだ」
とはいえ、ハーンは許す意思を示しつつも、公の場での対立を完全に忘れることはできない様子である。
「選手は自分にとって最良の契約を探すべきだ。しかし、現時点でアメリカでテレビ契約を持つプロモーションは我々を含めて二つしかない。私たちは非常に良い立場にある。」と付け加えた。
「他のプロモーションに所属する選手たちがマッチルームと
DAZNに加わりたがっている。そのため我々は賢明に選ばなければならない。そして今のところ、リチャードソン・ヒッチンズを抱える義務はない」
「さらに、ほかにどんなオファーがあるか見に行き、『やっぱり戻ってきた』というような選手を私は代表したくない。私はマッチルームに加わりたいと思ってくれる人と仕事をしたい。そうであれば、私は全力を尽くして最高のチャンスを用意する。」
「我々の実績と現在の市場での立場を考えれば、我々は卓越した選択肢であるはずだ。だから、ほかと話をしたいと言われると実際かなり不快に感じる」
「言った通り、賢明に選ばなければならないが、どうなるか見てみよう」