エディ・ハーンは、次回の「リングIII」ペイ・パー・ビュー興行で行われるある試合が、本来受けるべき注目を集めていないと確信している。
7月12日のイベントが先月発表されて以降、メインカードのうち
エドガー・ベルランガ対ハムザ・シーラーズ戦と、シャクール・スティーブンソン対ウィリアム・セペダ戦の2試合が主にプロモーションの中心となってきた。ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われるWBC世界140ポンド王座決定戦では、王者
アルベルト・プエジョとスブリエル・マティアスによる興味深いスタイルの激突も期待されている。
スティーブンソンをプロモートするハーンは、
デビッド・モレル・ジュニアと
イマーム・カタエフの試合が他のどの試合よりもファンを楽しませる結果になるとしても、まったく驚かないだろうと語っている。
「モレル対カタエフは、完全な死闘──血まみれの激闘になる」とハーンは『ザ・リング・マガジン』のリック・リーノとのインタビューで語り、その内容は
。「壮絶な試合になるだろう」とも述べた。
キューバ出身でマイアミを拠点とするモレル(11勝1敗、9KO)は、今年2月1日にラスベガスのT-モバイル・アリーナでWBCライトヘビー級無敗王者デビッド・ベナビデスに12ラウンドの判定で敗れ、プロ初黒星を喫してから5か月ぶりの勝利が求められている。一方、2021年東京五輪でロシア代表として銅メダルを獲得したカタエフ(10勝無敗、9KO)は、ベナビデスが「30戦の中で最も手強かった」と評した相手を前に、ライトヘビー級コンテンダーとしての実力を証明しようとしている。
マッチルーム・ボクシング会長のエディ・ハーンは、トゥルキ・アル・シェイクからの提案でこのリスクの高い試合が成立したことに驚いたという。
「モレル対カタエフは、まさに“バーンバーナー”(激闘)になる」とハーンは語った。「前戦ではシドニーの興行にカタエフを出場させたが、彼は常にアクション満載で、本当に危険な選手だ。そして今や、モレルが“狩る側”だったのが、この試合では“狩られる側”になっている……。そしてもう一つ、『ザ・リング・マガジン』が企画するこうしたクレイジーなカードがなければ、この試合は絶対に実現しなかっただろう。普通なら誰もカタエフと戦いたがらないし、モレルとも戦いたがらない。でも今回は、そんな二人が互いに戦うんだ。」
オーストラリアでトレーニングを積み、居住しているカタエフは、今年3月22日にシドニーのクドス・バンク・アリーナで行われた最新の試合で、アルゼンチンのドゥルバル・エリアス・パラシオ(14勝4敗、11KO)に判定勝ちを収めた。この勝利により、2021年のプロ転向以来続いていた9試合連続KO勝利はストップした。
『ザ・リング・マガジン』のライトヘビー級ランキングで8位に位置するモレルは、10位のカタエフに対し、ドラフトキングスのオッズで5対1の本命とされている。この試合を含むペイ・パー・ビュー興行(ベルランガ対シーラーズ、スティーブンソン対セペダ、プエジョ対マティアス、モレル対カタエフ)は、アメリカではDAZNで59.99ドル、イギリスでは24.99ポンドで配信される(米東部時間午後6時/英国夏時間午後11時)。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級ライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。