スブリエル・マティアスにとって、世界王座への再挑戦は、多くのプエルトリコ人ボクサーにとっての登竜門とも言える地で行われる。
マティアスは、7月12日、ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される
『The Ring』主催のペイ・パー・ビュー興行にて、ドミニカ共和国出身で無敗の
WBC世界スーパーライト級王者アルベルト・プエジョと対戦する。これがマティアスにとってキャリア初のニューヨークでの試合となる。プエルトリコ・ファハルド出身のマティアスは、2024年6月15日にリアム・パロに敗れてIBF王座を失って以来、2試合連続でストップ勝ちを収めている。
マティアス(22勝2敗、22KO)は、2024年6月15日にリアム・パロに判定で敗れてIBF王座を失って以降、2試合連続でストップ勝利を収めている。そこからどれほど成長したかが、同じくサウスポーでフットワークのある
プエジョ(24勝0敗、10KO)に勝つ可能性を大きく左右することになるだろう。マティアスは100%のKO率を誇る一方、プエジョはヒット・アンド・ムーブやカウンターを駆使して接戦を制してきた実績があり、この試合は興行全体の中でも特に注目すべき好カードと言える。
前戦成績:2024年3月1日、プエルトリコ・ファハルドのコリセオ・トマス・ドネスにて、
ガブリエル・ゴヤス・バレンズエラを8ラウンドTKOで下す。
オッズ:ドラフトキングスによると、マティアスは-125でわずかに有利とされ、プエジョは-105となっている。
マティアスはどう勝つのか? スーパーライト級で2度目の世界王者になるために何をすべきか──その答えは明白だ。
マティアスは、持ち前の圧力と手数を駆使してプエジョを封じる必要がある。頭部とボディへの左フックは、プエジョが距離を取ろうとする動きを止め、試合後半に動きを鈍らせるための重要な武器になるだろう。
また、ボディへの集中的な攻撃も鍵を握る。サンドール・マルティンはプエジョ戦で86発のボディブローをヒットさせている。マルティンよりも遥かにパンチ力のあるマティアスが、同様のボディ攻撃を仕掛ければ、試合の終盤に主導権を握る展開も十分に考えられる。
勝てば何を意味するのか? 勝利すれば、マティアスは2階級制覇ではなく、2度目の世界王者となり、今後のビッグファイトの扉が大きく開かれることになる。さらに、もし圧倒的な内容で勝てば、ここニューヨーク州での試合が、フェリックス・トリニダードやミゲール・コットといったプエルトリコのレジェンドたちが印象的な勝利を収めてきたように、自身の“ブレイクの場”となる可能性もある。
識者の声: 「真のプエルトリコのスターを育てるには、ニューヨークのコミュニティと強く結びつくことが不可欠だ。我々がスブリエル・マティアスに対して目指しているのはまさにそれだ。この試合は、唯一無二の会場でチャンピオンと戦う重要な一戦であり、彼のキャリアを次の段階へと押し上げるものになるだろう。私たちはこのチャンスに大きな期待を寄せている」──マティアスの共同プロモーター、ドミトリー・サリタ
TV/配信情報:DAZN ペイ・パー・ビュー:米国59.99ドル(東部標準時午後6時)、英国24.99ポンド(英国標準時午後11時)