イマム・カタエフはプロとしての3年半の間に、より実績のある有名なチェチェン人のノックアウトアーティストと比較されてきた。
無敗のロシア人である彼は強烈なパンチ力を持ち、頭部とボディの両方を容赦なく打ち抜き、前進を止めることはほとんどない。2021年のオリンピック銅メダリストである彼には、元4団体統一王者
アルトゥール・ベテルビエフが到達したライトヘビー級の頂点に立つために、まだ多くの証明すべきことが残されている。
だからこそ、現在オーストラリアに在住しトレーニングを積む
カタエフは、
デビッド・モレル・ジュニアとの試合を受け入れたのだ。7月12日に行われるライトヘビー級12回戦は、間違いなくカタエフのキャリアにおける最も困難な試練となるだろう。
モレル対カタエフの試合は、
シャクール・スティーブンソン対ウィリアム・セペダ戦や
エドガー・ベルランガ対ハムザ・シーラーズ戦ほどの注目は集めていない。それでも、このニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる「Ring III」ペイ・パー・ビュー興行の4試合の中で、最もエキサイティングなアクションファイトになる可能性は十分にある。
前戦:3月22日、オーストラリア・シドニーのクドス・バンク・アリーナにて、10回戦でデュルバル・エリアス・パラシオ(14勝4敗、11KO)に3-0の判定勝ち。
オッズ:ドラフトキングスによると、モレルが-500の本命に対し、カタエフは+350のアンダードッグ。
カタエフが勝つには:パラシオ戦でプロ初のフルラウンドを戦い抜いたカタエフは、終盤に疲れを見せた。モレルとの12回戦を戦い抜くには、より優れたスタミナが必要となるだろう。モレル(11勝1敗、9KO)は、2月1日にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた
デビッド・ベナビデス戦の内容に不満を示していた。というのも、キューバ出身のサウスポーであるモレルは、ロニー・シールズ・トレーナーの立てた作戦を途中で放棄し、無敗のWBCライトヘビー級王者ベナビデスと過剰に打ち合ってしまったからだ。カタエフ(10勝0敗、9KO)は、モレルに同様のプレッシャーをかけ、ベナビデスに有利に働いたような打ち合いに引き込む必要がある。
勝てば何を意味するか:モレルはこの階級でも屈指の才能を持つ選手であり、ベナビデスが「最も苦戦した相手」と評価した相手でもある。『ザ・リング』誌のライトヘビー級ランキングで8位に位置するモレルを破ることは、同誌で10位にランクされている30歳のカタエフにとって、自身の実力を証明する大きな意味を持つ。
関係者の声:「この相手との試合で、自分を証明し続ける必要がある。彼もまた、自分を証明する必要がある。だからこそ、彼はこの試合を受けたんだ」――デビッド・モレル・ジュニア
放送/配信:DAZNペイ・パー・ビュー(米国:59.99ドル、午後6時ET開始/英国:24.99ポンド、午後11時GMT開始)
Keith Idecはザ・リング・マガジンの上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。