エディ・ハーンは、WBC が
コナー・ベンをウェルター級の次期指名挑戦者に据えた決定を擁護する立場を示した。
しかしこの決定には批判もある。というのも、ベン(24勝1敗、14KO)がウェルター級で最後に試合をしたのは約3年半前、クリス・ファン・ヒーデンを2ラウンドでストップした試合が最後だからだ。今年のクリス・ユーバンク・ジュニアとの2試合はいずれもミドル級で行われ、特に2戦目では自身最重量となる159¼ポンドで計量をパスし、
その試合をユナニマス判定で勝っている。ハーンは今回のWBC決定に「有頂天だ」と喜びつつ、ベンをミドル級ではなくウェルター級ランキングに残すよう、自分たちが要請していたことを明かした。
「正直な評価として、今回のWBCの判断は理解できる」とハーンは言う。「バリオス対ガルシアの勝者とコナーがやるのは、とんでもなくデカい試合だ。
正直、指名挑戦者じゃなくても実現していたカードだとは思うけど、それでもめちゃくちゃ嬉しいよ。
コナー・ベンはクリス・ユーバンク戦の前からウェルター級ランキングに入っていたんだ。で、ユーバンクに勝ったあと、彼はミドル級では多くの団体でトップ10だったから、WBCから『ミドル級でランク付けしようか? トップ10ミドルを倒したんだから』と言われたんだ。」
「だから本当ならミドル級でトップ5に入っていたはずだけど、俺たちは『いや、147に残りたい』と答えたんだ。
つまりこういうことだ。あのユーバンク戦でのインパクトある勝利をどう扱うか。あれだけの内容を見せた後で、コナーを後退させるなんてできないだろ。」
さらに、ベンはWBC王座への強い思いを隠していない。というのも、そのタイトルは父ナイジェル・ベンがかつて獲得したベルトだからだ。今でも父の“グリーン&ゴールド”のベルトはベンのジムに飾られており、彼はその隣に自分のベルトを並べたいと願っている。
バリオスと
ガルシアは、来年初めにウェルター級王座を争う契約の最終調整に入っていると見られ、ベンはその勝者と2026年夏頃に対戦する流れができつつある。
ハーンはこう続ける。
「彼をいきなり1位にしたのは高すぎる、という意見は分かるよ。でも同時に、ユーバンクのようなトップ10ランカー、しかもミドル級での大一番に勝ったのを無視するわけにもいかないという意見も理解できる。
あれだけの勝利のあとに、彼を同じ位置のままにしておく、なんてことはできない。上げざるを得ないんだ。もちろん“そもそも147でそんなに試合してないのに、ランキングにいたこと自体がおかしい”という議論もあるだろう。
でも、あの勝利を踏まえれば、これは階級にとって大きな試合になる。とにかく俺は大喜びだし、指名挑戦者としてこの流れに乗れることに感謝しているよ。」