ライアン・ガルシアは正式に“世界王者”と名乗るチャンスを手にすることになる。

人気ウェルター級コンテンダーによると、彼は 2月21日 にマリオ・バリオスと対戦する予定だという。開催地はまだ明らかにされていないが、ガルシア（27）は水曜夜に自身のSNSでニュースを共有し、この新たなチャンスに興奮している様子だった。

「2月21日にマリオ・バリオスと本物のWBCチャンピオンベルトをかけて戦う。準備しておけ、俺は行くぞ。」

と、ガルシアはインスタグラムの動画で“契約書”への署名ジェスチャーをしながら語った。

カリフォルニア出身のガルシアにとって、バリオスに勝利することは、前回の試合後に自ら主張してきた“正当性”を証明することになる。

元WBC暫定ライト級王者のガルシアは、5月2日にニューヨーク・タイムズスクエアで行われたロランド・ロメロ戦で精彩を欠いた。大方の予想では大きな有利と見られていたものの、2回にダウンを奪われ、その後は大差の判定で敗れてしまった。

その敗北から数週間後、ガルシア（24勝2敗、20KO）は右手の負傷と、その後の手術によって、本来の自分とはほど遠い状態になっていたことを明かした。

手術を受けて以降、ガルシアは「以前より強くなって戻ってくる」と宣言しており、今度はその“手術によって修復された右手”をバリオス（29勝2敗2分、18KO）相手に試す機会を得ることになる。

一方、現在のWBCウェルター級王者であるバリオスは、勝ち星から遠ざかっている。ザ・リング誌ウェルター級9位のバリオスは、本来大きな有利と見られていたアベル・ラモス戦と、殿堂入りを果たしたマニー・パッキャオの復帰戦の両方で12ラウンドの引き分けに終わり、連続のドロー防衛となっている。

30歳の王者は、2023年9月に元王者ヨルデニス・ウガスを判定で下し、WBC王座の暫定タイトルを獲得した。

その後、当時4団体統一王者だったテレンス・クロフォードがスーパーウェルター級へ転向することを発表したため、2024年6月に正式王者へと昇格した。