一部では彼のスター性が損なわれたと考える者もいるが、ほとんどの場合において、
デビン・ヘイニーは依然としてAサイドである。そのため、他の選手にはない収益力を持つヘイニーは、事実上、対戦相手を自由に選ぶことができる。26歳の彼が挑戦者たちを検討していく中で、最終的に注目したのが、
金曜にニューヨーク・タイムズスクエアで行われるDAZN配信の「Fatal Fury」大会で対戦する
ホセ・ラミレスだった。
32歳のラミレスは比較的若く、今でも高く評価されており、かつては2本のベルトを同時に保持していた。そんな彼をヘイニーが選んだのは、評価に値する決断だった。元2階級王者のヘイニーがラミレスを選んだ理由はいくつかある。まず第一に、格下扱いされるような相手ではなく、本気の勝負になる相手を求めていた。
さらに、
ライアン・ガルシアに喫した敗戦(のちに無効試合に変更された)を、単なる一時的なつまずきにすぎなかったと証明したかった。
ヘイニー(31勝無敗、15KO)に言わせれば、トップレベルの選手と真っ向からぶつかる激しい試合に勝るものはないという。しかし、同世代の一部の選手には、その厳しさを知らない者もいる。
「それが俺というファイターのタイプであり、人間としての在り方なんだ」と、ヘイニーは水曜、ラミレスを選んだ理由について語った。「俺はジョシュ・パドリーみたいな相手と戦うことには興味がない。本物の戦いに挑みたいんだ」
リング外でのヘイニーのジャブも、リング内のものに負けず劣らず鋭い。
2月、シャクール・スティーブンソンは代役としてパドリーと対戦した。予想通り、パドリーは全く歯が立たず、9回TKOで敗れた。
ヘイニーはパドリーを必要以上に貶すつもりはないが、あのレベルの相手と戦うとなると、自分にやる気が湧くかどうかは疑問だという。
「彼は代役だったから仕方ない面もあるが、俺としては心から燃えられる試合がしたいんだ」とヘイニーは語る。「ラミレスは、そういう気持ちにさせてくれるタイプの相手なんだ」