ライトヘビー級の統一王者ディミトリー・ビボルとアルトゥール・ベテルビエフの三度目の対決が迫る中、同階級の別のスター2人も激突に向けて動き出している。
WBC王者デビッド・ベナビデスと、WBO暫定王者カラム・スミスが対戦に向けた交渉を行っていると、マッチルーム・ボクシングの代表でありスミスのプロモーターでもあるエディ・ハーンが明らかにした。
「最近はPBCとのビジネスが増えている。ルイス・デクーバスとの関係が大きく貢献しているよ。だからこそ、カラム・スミス対デビッド・ベナビデス戦の交渉が進んでいるんだ」と、ハーンは
7月12日にニューヨークで開催される『Ring III』カードの発表記者会見後にメディアへ語った。ベナビデスの父でありトレーナーでもあるホセ・ベナビデスSr.は
ザ・リング・マガジンに対し、秋の復帰を見据えており、スミスとの試合一本に絞っているわけではないと語っている。
「我々はさまざまな選択肢を検討しており、10月の復帰を目指している」とベナビデスSr.は述べた。
ベナビデス(30勝0敗、24KO)は、昨年夏に
オレクサンドル・グヴォジクとの試合で3者一致の判定勝ちを収め、WBC暫定ライトヘビー級王座を獲得した。今年2月には、キャリア最高のパフォーマンスを発揮し、デビッド・モレルを相手にその王座を防衛した。ベナビデスは、もし2月の試合で10月と同様にビボルを下していれば、ベテルビエフとの対戦へ進む見込みであったと見られていたが、2月のラバーマッチではビボルが勝利を収めた。
WBCはビボル対ベナビデス戦の開催を指示し、4月8日に入札が予定されていたが、ビボルはその前日に王座を返上。これによりベナビデスが正式なWBC王者として昇格した。
一方、ビボル対ベテルビエフ再戦のアンダーカードでは、スミス(31勝2敗、22KO)が無敗のジョシュア・ブアツィとの激戦を制し、WBO暫定王座を手にした。スミスはビボルとの指名試合をWBOに申請していたが、今週初めに却下された。
ザ・リング・マガジンが先週報じたところによると、スミスはさらに、マッチルーム対クイーンズベリーの「5対5」イベントの一環として、8月にもアンソニー・ヤードとの対戦を交渉中であるという。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。