ヘビー級の
デイブ・アレンは、今月初めにアルスランベク・マフムドフとの激闘を終えた後、来年1月にリングへ復帰し、春には再びメインイベントを予定している。
33歳の人気ボクサーであるアレンは、シェフィールドで行われた
マフムドフ戦で興行のメインを務め、キャリア最大の試練となる一戦に9,000人を超える観衆を集めた。
マフムドフ(20勝2敗、19KO)は、アレンの果敢な健闘にもかかわらず試合の大半を支配し、最終的に
明確な判定勝ち(3-0)を収めた。
翌日、「激痛」に襲われたというアレン(24勝8敗2分、19KO)だったが、すぐに勝利の軌道に戻るため、年内のリング復帰を希望するメッセージをプロモーターのエディ・ハーンに送ったことを明かした。
「ザ・リング・マガジン」がマッチルーム代表のエディ・ハーンにこの復帰が可能かを尋ねたところ、ハーンはヨークシャー出身の“ホワイト・ライノ”ことアレンの復帰はクリスマス以降になると明かした。
「感情面だけでなく、肉体的な面も見なければならない」とハーンは語った。
「彼はただもう一度リングに上がりたいだけなんだ。負けた後、すぐに戻りたがる選手は多い。だがそれは危険な領域に入り込むことでもある。」
「精神的に不安定になると、すぐに次の試合に集中したくなるものだ。だがデイブには言ったんだ。あんなに肉体的に厳しい試合をした後に、翌週ジムへ戻って、2週間後にスパーリングを始めるなんて無理だと。今は休むことが必要なんだ。」
「現時点では、彼の復帰戦は1月に予定されている。とはいえ、かなり早いスケジュールだ。その試合はマフムドフ戦よりもレベルを落とした8回戦か10回戦になる予定で、そこから再スタートを切る。」
アレンは、昨年12月にジョニー・フィッシャーとの試合のオファーを受けるまでは、ボクシングからの完全引退を考えていた。あの夜は判定で敗れたものの、すぐに再戦を望む声が高まり、6か月後のリマッチでは
「ロムフォード・ブル」を5ラウンド以内でストップした。
ハーンは「その結果、アレンは常に人気のある選手だったが、今ではその人気がさらに高まっている」と語った。
「彼はこれまでも多くの支持を受けてきた。だが今は次元が違う。」
「DAZNからも連絡があって、マフムドフ戦の視聴数が信じられないほどだったと言われたんだ。それで“デイブ・アレンの次は何だ?”と聞かれたよ。シェフィールドで次にメインを張るのはいつか、今後のプランはどうなっているのか、そんなメッセージがたくさん届いている。いや、ちょっと待てよ、彼は今負けたばかりなんだ!」
「普通は敗戦の後にこんな反響はないが、彼がどれだけ集客力のある存在かを物語っている。だからこそ、次の一手は慎重に進めたい。」
「次は1月のアンダーカードでの試合になる。その後、再び勝負をかける。マフムドフ戦よりは少しレベルを落とすかもしれないが、ブリティッシュ、コモンウェルス、もしくはヨーロピアンタイトル――そのあたりを視野に入れている。」
アレンとTKVは今年初め、対戦合意に近づいたことがあった。一方、クラークはすでに2023年9月、マンチェスター・アリーナでの第6ラウンド棄権によりアレンに勝利している。
ハーンは「来年そのベルトを誰が持っているかによる」と語った。
「もちろんデイブはすでにフレイザーに敗れている。あの試合では練習を積んでいなかったが、それでも結果は結果だ。TKVに関しては、どうだろうな。」
「デイブは実力というよりも集客力の面で、ブリティッシュタイトルのレベルをすでに超えていると言える。クラークやTKVとの試合は、正直“魅力的なカード”とは言えない。マフムドフのような国際的な名前なら話は別で、あれは本当に魅力的な試合だった。あの試合を組んだとき、これは絶対に盛り上がると思っていた。」
「今のデイブなら誰とでもメインを張れると思っている人もいるが、そう簡単なものじゃない。マフムドフがいたからこそ、あの興行をあれほどの規模に作り上げることができたんだ。」
「だから今は、1月のアンダーカードで試合をして勝利を挙げることが重要だ。その後、適切な相手を見つけられれば、3月か4月には再びメインイベントを計画したい。」