キース・サーマンは、自らの“墓場”に積もった土を振り払うかのように、再びリングで存在感を示し始めている。
長期のブランクによってボクシング界の頂点から姿を消し、表舞台から遠ざかっていた元ウェルター級王者。しかし、多くが彼の再浮上を諦める中で、サーマンは「這い上がる」と誓い、ついにその言葉を実行に移した。
「試合前は、どんなサーマンが出てくるのか分からなかった」とガルシアは振り返る。「でもあの勝ちっぷりを見たら、もっと見たくなったよ。」
現時点でサーマンには複数の選択肢があるが、その中で名前が浮上しているのが元スーパーウェルター級王者
ジャーマル・チャーロ。チャーロは長期のブランクが続いており、サーマンが復活の気配を見せた今、両者の試合は五分五分の好カードになり得るとガルシアは見ている。
「これはいい試合になる」とガルシアは『FightHype.com』に語った。「間違いなく興味深い試合だよ。サーマンは前戦で良い動きを見せたし、チャーロはしばらくリングに上がっていない。すごくいいカードだと思う。」
またこの試合は、話題性だけでなく実現性もある。サーマンはジャービス戦の勝利をもってティム・チューとの対戦を望んでいたが、
チューは
セバスチャン・フンドラとの再戦条項を行使したため、サーマン(36歳)にとってチャーロ戦は現実的な「プランB」として浮上している。
一方のチャーロは、2023年9月に168ポンド級の4団体統一王者
カネロ・アルバレスに完敗した以降、表舞台からも世間の関心からも遠ざかっている。現時点で復帰戦の日程は未定だが、本人はSNSなどでファンに復帰をほのめかし、元の階級に戻る意向を示している。
今のところ、すべては未確定。しかしガルシアは、いずれサーマン対チャーロの試合が実現することを願っている。
「すごく興味深い試合だよ。絶対に観るね」と語っている。