セバスチャン・フンドラとティム・チューが、今夏アメリカでWBC世界スーパーウェルター級タイトルの再戦を行う方向で進んでいると、関係者がザ・リング・マガジンに明かした。
有力な開催候補日は7月19日、開催地はラスベガス。
当初は、キース・サーマンとチューの試合が今夏オーストラリアで行われる予定だったが、チューが契約に盛り込まれていた再戦条項を行使し、フンドラとの再戦を優先することとなった。
関係者によれば、サーマンはPBCの計画により、この夏に行われるフンドラ対チュー再戦の勝者への挑戦権を得ることになるという。
この再戦条項は、フンドラの初防衛戦の前後いずれのタイミングでも発動可能だった。フンドラは先月、タイトル防衛戦でコーダル・ブッカーを4ラウンドでストップしている。
フンドラ(22勝1敗1分、14KO)は、金曜日に予定されているWBO指名挑戦者ザンダー・ザヤスとの入札を前に、WBO王座を返上する見通しだと関係者は述べている。
ザヤスは、現在空位となるWBO王座を懸けて、次点挑戦者ホルヘ・ガルシア・ペレスとの対戦を命じられることになる。メキシコ人のガルシア・ペレスは、今月初めにチャールズ・コンウェルを破る大番狂わせを演じて注目を集めたばかりだ。
フンドラは当初、元王者エロール・スペンスJr.とのビッグマッチが計画されていたが、何度も延期された末に最終的に中止となった。
27歳のアメリカ人フンドラは、今年3月にチューをスプリット判定で破り、大番狂わせを演じた。この一戦は2024年のベストバウトの一つと称されている。フンドラは、サーマンが上腕二頭筋断裂で離脱したため、急遽代役として出場していた。
チュー(25勝2敗、18KO)は、試合中ずっと額の深いカットに悩まされ、血で顔を覆われ視界も悪化。さらに、6フィート5½インチ(約197cm)の長身と80インチ(約203cm)のリーチを誇る「ザ・タワリング・インフェルノ」との対峙に苦しんだ。
チューはその敗戦から再起を期し、タイトル挑戦のチャンスを得たものの、昨年10月にフロリダ州オーランドでバフラム・ムルタザリエフに3ラウンドTKOで敗れ、再び番狂わせを許した。
今月初め、チューは地元オーストラリアでジョーイ・スペンサーに4ラウンドTKO勝利を収め、ようやく復活の兆しを見せた。
このフンドラ対チュー再戦のニュースは、BoxingSceneが最初に報じた。
Mike Coppinger はザ・リング・マガジンの上級インサイダーであり、元ESPNのボクシングインサイダー。XおよびInstagram:@MikeCoppinger をフォロー。