ダニエル・デュボアは、5ラウンドでストップ負けを喫した
オレクサンドル・ウシク戦を受け、ベテラン・トレーナーのドン・チャールズと袂を分かったことを発表した。
27歳のチャールズは、2023年8月の初戦でウシクと対戦する14週間前にデュボアとコンビを組んだ。その試合では敗れたものの、その後デュボアはキャリア最高の快進撃を見せ、ジャレル・ミラー、フィリプ・フルゴビッチ、
アンソニー・ジョシュアをノックアウトし、途中でIBF王座も獲得した。
しかし、ウシクとの再戦ではデュボア(22勝3敗、21KO)は再び崩れ、ロンドンのウェンブリー・スタジアムに集まった9万人の大観衆の前で
ダウンを喫し、最後は鮮烈にストップされた。
そして現在、64歳のチャールズを今後セコンドにつけないことをデュボアが明言した。
デュボアはSNSで公開された映像の中で「この18か月間、自分に注いでくれたドン・チャールズの努力と尽力に感謝したい」と語った。「だが今は、新たな変化と新しいスタートが必要だと感じている。次のキャリアの段階では、2度目の世界ヘビー級王者を目指していく」
先週、アシスタント・トレーナーのキーラン・ファレルが、今後デュボアの陣営を離れると発表した。
声明ではこう述べられている。
「私はチーム・デュボアと袂を分かつ決断を下した。ダニエル・デュボアと過ごした18か月で、ウェンブリー・スタジアムでの忘れがたい夜を含め、多くの成果を達成できた。ダニエルを世界ヘビー級王者に導けたことは、あらゆる面で本当に報われる経験だった。今後のダニエルの成功を心から願っている」
さらに「現時点でこれ以上のコメントをするつもりはない。ただ、自分にとって次に訪れるものに胸を躍らせているのは言うまでもないし、今後さらに多くの世界王者と関わっていけることを楽しみにしている」と言い加えた。
デュボアはロンドン東部の名門ピーコック・ジムでプロキャリアをスタートし、マーティン・バワーズの指導を受けた。その後シェーン・マクギガンの下でもトレーニングを積んだ。
報道によると、デュボアはすでに新トレーナーとしてトニー・シムズを迎える準備を整えているという。シムズは2016年にアンソニー・ジョシュアを初の世界タイトルへ導いた人物で、現在はコナー・ベンやクレイグ・リチャーズらを指導し、最近では
ヘビー級のジョニー・フィッシャーともコンビを組んでいる。