クルーザー級の有力コンテンダー、
ライアン・ロジッキは、10月25日にノバスコシア州シドニーでアカニ・フゼィと対戦し、リングに復帰する予定。
ロジッキは
『ザ・リング』のクルーザー級ランキングで4位に位置しており、本来は4月にサウジアラビア・リヤドで
バドゥ・ジャックとのWBC世界タイトル戦に出場する予定だったが、スパーリング中に右上腕二頭筋を断裂し、試合を辞退せざるを得なくなった。
その後、手術を受け、現在はトレーニング再開の準備が整っている。「ジャックとの試合に向けてスパーリングをしていたとき、ボディに右を打ち込んだ瞬間に腱が切れたんだ」とロジッキ(20勝1敗1分、19KO)は語った。「まさかそんなことになるとは思わなかったけど、“プチッ”という音を聞いた瞬間にすぐわかった。下を見ると、二頭筋が肩のほうに引っ張られていたんだ。」
「最初は本当に落ち込んだけれど、時間が経つにつれて、すべての出来事には意味があると信じられるようになった。それは近いうちに証明されるはずだ。辛い瞬間もあったよ。でもつい最近、ようやくジムに戻ることができた。これからの未来と、やってくるチャンスのことばかりを考えている。」
「この離脱期間を経て、ただリングに戻りたい。そして10月にこのWBC地域タイトルを獲って、それからもちろん、世界タイトルに挑戦したい。」
「今年初めに想定していたタイトルマッチではないかもしれませんが、ロジッキにとってケガからの復帰戦としては完璧な一戦です」と、スリーライオンズ・プロモーションズのマネージングディレクター、ダニエル・オッターは語った。「対戦相手も決して侮れず、ファン必見の試合になるでしょう。」
ロジッキはプロ入り後、13連続KO勝利を記録。その後、階級上のオスカル・リバスと対戦し、激戦の末に12ラウンドの判定で敗れた。
30歳のロジッキはその後クルーザー級に戻り、技巧派のアルゼンチン人ヤミル・ペラルタ戦では判定勝利(2-1)を収めたが、やや幸運だったとの見方もある。元挑戦者オランレワジュ・ドゥロドーラには1ラウンドTKO勝ち。しかしペラルタとの再戦では物議を醸す引き分けに終わった(12回判定ドロー)。
アカニ・フゼィ(14勝3敗、6KO)は2017年にプロデビュー。デビューから11連勝を記録したが、ジョニー・ミュラーに2度敗れる(10回判定、スプリット判定)。しかし第3戦で10ラウンドの判定勝ちを収め、雪辱を果たした。
その後、2023年10月にオリンピック銀メダリストのムスリム・ガジマゴメドフに完敗(8回判定負け)したが、2024年5月に無名選手相手に復帰戦で勝利している。
アンダーカードでは、カナダのスーパーミドル級王者ジョン・マイケル・ビアンコ(9勝1敗、4KO)とミドル級のブレット・ビートン(6勝3敗、4KO)が、それぞれ未定の相手と対戦予定。
また、女子カードとしてメイリン・サンチェス(3勝0敗、1KO)とシルビア・ドゥアン(4勝3敗、3KO)が激突する。
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