3月1日にベルファストで行われたタイトル挑戦者決定戦で、ルイス・クロッカーとの試合中に論争を呼ぶ反則負けを喫したパディ・ドノバンに対し、IBFは正義の一端をもたらす判断を下した。木曜日、ドノバンの共同マネージャーであるキース・サリバンの申し立てを受け、IBFは即時再戦を命じた。
「統括団体のルールに違反する、まったく説明のつかない反則負けに基づき、IBFが再戦を命じたことに非常に満足している」とサリバンは語った。
「パディはその試合で一瞬たりとも負けていなかった。3人のジャッジ全員の採点でリードしており、完封試合をしながらノックアウト勝利に向けて余裕を持っていた。だが、あのレフェリーが勝者を決めてしまった。」
ウェルター級の試合を序盤から支配していたドノバンは、頭を使った行為で2点減点されながらも、ジャッジのスコアカードでは67-65、69-63、69-63でリードしていた。第8ラウンドでは、ラウンド終了のゴングの後に2発のパンチをヒットさせ、クロッカーを倒した。
しかし、マーカス・マクドネル審判は直ちにドノバンを反則負けとし、ドノバン陣営、ファン、評論家から強い非難を浴びることとなった。
「自分はこの申し立てに多くの労力を注いだ。なぜなら、パディにはその価値があるし、正直なところ、両者ともボクシングのルールに則って適切な勝者が決まるべきだったからだ。レフェリーの誤審によってではなく」と語ったサリバンは、判定の取り消しではなく即時再戦を求める申し立てを即座に提出した。
本日、IBF会長ダリル・ピープルズは、マクドネル審判がラウンド終了時に適切な位置にいなかったこと、またドノバンが最後のパンチを放つ前にゴングの音を聞くことができなかったことを理由に、即時の再戦交渉を開始すべきとの裁定を下した。試合は今後120日以内に実施される予定である。