コナー・ベンは、
クリス・ユーバンク・ジュニアとの再戦が片付いたら、アメリカで世界タイトルを獲得して母国に持ち帰りたいと語る。
“ザ・デストロイヤー”ことベンは、
以前からWBCタイトルへの強い憧れを語ってきた。現在はミドル級リミットの160ポンドでユーバンクとの再戦に臨むが、2階級下のウェルター級で現王者マリオ・バリオスとの激突も視野に入れている。
さらにベンは、アメリカボクシング界のビッグスターたち――
デビン・ヘイニーや
シャクール・スティーブンソン――にも狙いを定めている。
ヘイニーは11月22日の『Ring IV: Night of the Champions』でブライアン・ノーマン・ジュニアと対戦し、WBO世界ウェルター級王座を争う。スティーブンソンは現在WBC世界ライト級王者だが、近い将来スーパーライト級、そしてウェルター級への階級アップが有力視されている。
「バリオスと戦いたい、[でも] WBCタイトルを手に入れたら…そこは難しいところだな」ベンは最新回の『Inside The Ring』でこう語った。「シャクール(スティーブンソン)とも戦いたいし、アメリカのトップ選手たちともだ。あいつらは今、完全に波に乗っている。もちろんこっちにはIBF王者になったルイス・クロッカーもいるけど…ヘイニー対ノーマンの勝者、そしてシャクールが階級を上げてくるなら、どちらともやりたいね。
トップ選手と比べられたいんだ。俺たちは彼らを特別な存在として扱っているから、実際に拳を交えて、その幻想をぶち壊したいんだ。」
4月26日にユーバンクに敗れたベンは、その後ニューヨークへ渡り、タイムズスクエアで行われた『ザ・リング』第2弾の興行に姿を見せた。この大会ではデビン・ヘイニーとライアン・ガルシアが別々の試合で登場。
ヘイニーはホセ・ラミレスに勝利し、
ガルシアはメインイベントでロランド・ロメロに敗れた。だが、いずれの試合も観客を大きく沸かせる内容ではなかった。
ベンはその週の大半をメディア対応に追われ、数日前に「年間最高試合候補」に出場したことで浴びる称賛を満喫していた。
しかし、海を渡ってアメリカで世界タイトルを獲得し、それを母国に持ち帰るという思いは、エセックス出身の彼にとってはるかに大きな意味を持つ。
「向こうでもけっこう知られていると思う。アメリカに行くと見せてくれる愛情は群を抜いている。でも俺はずっと、アメリカでタイトルを獲って、それを持ち帰りたいと思ってきた。それはずっとやりたかったことなんだ。
向こうのチャンピオンを倒してベルトを持ち帰る――そこには格別の価値があるんだ。」