クラレッサ・シールズはすでに裕福な存在だが、新契約にサインしたことで、その資産価値はさらに急上昇しようとしている。
木曜の朝、二度のオリンピック金メダリストであるシールズは、サリータ・プロモーションズおよびウィン・レコーズとの新たなパートナーシップ契約を発表した。その契約額は最低でも800万ドルにのぼる。当初は契約内容がやや曖昧だったが、ファンやメディアから詳細を求める声が相次いだ。
シールズはニューヨーク・マンハッタンで行われた記者会見後、契約の全容を明らかにする。
「2年契約で4試合分の契約よ」とシールズは説明する。「総額で800万ドルどころじゃない。初年度だけで1500万から1600万ドルは稼ぐと思う。すでに契約金として300万ドルを受け取っているわ。」
経済的に満たされた今、シールズ(17戦17勝3KO)とチームは、ふさわしい対戦相手の選定に動き出す構えだ。
ラニ・ダニエルズは、誰が見ても“その資格がある相手”とは言いがたかった。
この段階で、三度の四団体統一を成し遂げたシールズは、自身の階級にもその近辺にも、自分にとって脅威となる挑戦者は見当たらないと感じている。しかし、数階級下なら話は別だ。
メイヤーが持つWBA・WBC・WBOのスーパーウェルター級(154ポンド)のベルトは、シールズにとって見覚えのあるもの。2021年、シールズ自身が
マリー・エヴ・ディケールを破ってその階級を完全統一したからだ。
現在、メイヤー(22勝2敗5KO)は“完全統一”を達成するという自身の目標を成し遂げようとしており、引き続き大舞台を狙っている。一方で、シールズはスペンサー戦でのメイヤーの圧勝ぶりに刺激を受けたことを明かす。
「メアリー・スペンサーをあんなふうに打ちのめしたのを見て、あのパンチを私に向けてもらいたいと思ったの」とシールズは語る。「きっと最高に楽しい時間になるはずよ。」