しかし元WBCスーパーフライ級王者は、その希望を月曜日の東京・トヨタアリーナで行われた井上拓真–那須川天心のアンダーカードで、
急成長中の拳・坪井智也に8回TKOで止められて打ち砕かれる。「最初は勝てると思ったけれど、ラウンドが進むにつれて、彼が速すぎて、経験を使ってもダメージを与えられないと分かった」とクアドラスは
『ザ・リング・マガジン』に語る。
それが37歳の彼にとって、キャリアに関する大きな決断につながる。
「若い才能がどんどん出てきているから、引退することを決める。より若くて、より才能ある選手が現れる。もう全盛期ではないし、昔ほど強くもない。他人の踏み台になったり、どんな条件でも戦ったりしたくない」と語る。
クアドラス(44勝6敗1分、28KO)は2014〜16年にWBC世界115ポンド王座を保持して6度の防衛に成功するが、キャリアの中で最も誇りに思う瞬間として大切にしているものがいくつかある
「自分のキャリアで誇りに思うのは、世界タイトルを懸けて戦った時だ。スリサケット・ソー・ルンヴィサイに勝って世界王座を取った時みたいに。」
2018年に薬物依存を克服したこのメキシコの戦士は、東京で妻と息子と一週間を過ごしてから、次の人生の章に向けて動き始める。
「自分が知っていることを教えて、人が依存症を乗り越える助けをしたいと考えている。」
WBC会長マウリシオ・スレイマンは、これまでのクアドラスへの思い出を語る。
「カルロスはとても堅実な世界王者で、ジュニアバンタム級の黄金期にいた強豪たちと渡り合った。ローマン“チョコラティート”ゴンサレスとも本当に僅差の戦いをし、ほとんど勝ちかけた。エストラーダともやり、ルンヴィサイに勝ち、ペドロ・ゲバラとも戦った。彼はいつまでも優しくて謙虚な男として記憶されるだろう。」
「彼は最も危険な相手、つまり“依存症”に打ち勝つ。彼はクリーンで、幸せで、WBCのチャンピオンとして永遠に去る。これからの人生もとても幸せに過ごす。愛情ある美しい家族がいる。テイケンプロモーションズの本田会長に支えられて、素晴らしいキャリアを築く。」
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