カレブ・プラントは、時おり自身の豪邸を散歩することを楽しむ。広大な敷地の中でも、彼のお気に入りはトロフィールームだ。
2019年に獲得したIBF世界スーパーミドル級王座は、今でも彼にとって特別な存在であり、最近手に入れたWBA暫定王座にも愛着が湧いているという。
多くの選手にとっては、これらのタイトルを獲得するだけで十分かもしれない。しかし、プラントは違うタイプの人間だ。これまでの実績を誇りに思っているのは確かだが、それで満足しているわけではない。
「俺は競争者であり、勝者なんだ」とプラントはFightHub TVに語った。「現役のうちに、あといくつ世界タイトルや称号を手にできるか、それを試しているところだよ。」
33歳のプラント(23勝2敗、14KO)が今すぐリングを去ることは考えにくい。実際、彼は数週間後の5月31日、ネバダ州ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナでホセ・
アルマンド・レセンディスとの今年初戦に臨む予定だ。
今回の試合にはある程度の意味がかかっている。プラントがレセンディスを倒し、さらにセミファイナルで
ジャーマル・チャーロ(33勝0敗、22KO)がトーマス・ラマナに勝利すれば、年後半に両者の
対戦が実現する見込みだ。
チャーロに勝つことは、プラントにとって極めて重要だ。彼は自身のレガシーを前向きに築き続けたいと強く願っており、そのためにはトップレベルの相手を倒す必要がある。
プラントに動機の源を尋ねれば、チャーロ戦だけでなく、過去に戦った
カネロ・アルバレスや
デビッド・ベナビデスとの試合もその一例として挙げるだろう。もちろん金銭的な報酬も魅力だが、彼が本当に魅せられているのは、スポットライトと栄光そのものだ。
「俺は自分のやっていることに本当に自信があるし、そのために人生を捧げてきた。だから正当な報酬を受け取る資格はあると思っている。でも、金は俺の原動力の一番上には来ないんだ。」