アルバレスが初めてその偉業(4団体統一)を成し遂げたのは2021年で、当時カレブ・プラントをノックアウトして達成した。その頃、アルバレスはパウンド・フォー・パウンドの王者と見なされ、「年間最優秀選手」にも選ばれていた。
しかし、それ以降やや陰りが見え始めている。
プラント戦の後、アルバレスはライトヘビー級に階級を上げたが、ドミトリー・ビボルに敗れてキャリア2度目の黒星を喫した。その後は、ゲンナジー・ゴロフキン、ジョン・ライダー、ジャーメル・チャーロ、ハイメ・ムンギア、エドガー・ベルランガ、そしてスカルを相手に、6連続で判定勝ちを収めている。
「今のカネロは、あの時のカネロとはちょっと違うと思う」とプラントは『ザ・リング』や他のメディアに語った。「俺たちが戦った時が彼のピークだった…でも、負けたことを褒めてほしいわけじゃない。
もしかすると、対戦相手とのスタイルの相性の問題かもしれないし、単純に年齢の影響かもしれない。確かなことは言えないけど、憶測するしかない。9月になれば、もっとはっきり分かるはずさ。
正直に言えば、スカル戦はああなるだろうと予想していた。カネロはうまくリングをカットしていたけど、スカルは最初から戦う気がなかった。面白い試合にはならなかったけど、9月12日に控えているテレンス・クロフォードとの試合は別物だ。スカルはクロフォードとは全く違うスタイルだ。9月にはすごい試合が見られるだろう。
『階級が分かれているのには理由がある』って言いたくなるけど、クロフォードは特別な存在だ。クロフォードはカネロに本気で戦わせるし、激しい攻防の試合になるはず。俺も一ファンとしてあの試合を観るよ。」
WBAスーパーミドル級暫定王者のカレブ・プラント(23勝2敗、14KO)は、5月31日のリング復帰に向けて準備を進めている。ラスベガスのマンダレイ・ベイで開催される「PBC on Prime Video」興行のメインイベントで、アルマンド・レセンディス(15勝2敗、11KO)と対戦する予定だ。
もしプラントがこの試合を突破すれば、今年後半に予定されているジャーマル・チャーロとの対戦が実現する見通しとなる。ただし、そのためにはチャーロもセミファイナルでトーマス・ラマンナに勝利しなければならない。
また、プラントはもし再びカネロ・アルバレスとの対戦機会が訪れた場合にも、勝算があると自信をのぞかせている。
「再戦で彼に勝てると思っている」とプラントは語る。「ちょっとした修正だけで十分に勝機はあるはずだ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』主任ライター。XおよびInstagram:@ManoukAkopyan)