ブルース・キャリントンは世界タイトルを手に入れたいと強く願っているが、「正しい方法」で勝ち取りたいと考えている。
キャリントン(15勝0敗、9KO)は、キャリアを通じて常に正しいやり方で歩んできた。減量をきちんとこなし、ジムでの努力を怠らず、そして何よりも、スポットライトの下で結果を出し続けてきた。
そうした努力の結果、28歳のキャリントンは126ポンド級において、ほぼすべての主要団体のランキングでトップの座に上り詰めた。選択肢は豊富にあったものの、彼が特に惹かれたのは、
スティーブン・フルトンとその持つWBCタイトルだった。
ある程度までキャリントンはフルトンをリスペクトしており、現役フェザー級で最も実績のある選手だと見なしている。しかし、
複数の報道によれば、フルトンはWBCスーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(23勝3敗、12KO)との対戦に向けて階級を上げようとしている段階にあるという。
キャリントンは現在の状況にまったく満足しているわけではないが、もしフルトンが王座を手放すようなことがあれば、ニューヨーク出身の彼が
空位のタイトルをかけて戦う可能性もある。一部の人にとっては、どんな経緯であれ「ベルトはベルト」だが、キャリントンは与えられたものではなく、自分の力で勝ち取りたいと考えている。
「もし他に選択肢がなければ、当然ながら空位の王座を狙う道を選ぶだろう」とキャリントンは『ザ・リング・マガジン』に語った。「でも俺はチャンピオンを倒したいんだ。その方がリスペクトを得られる。“王者になるには王者を倒さなきゃならない”ってことさ。」
キャリントンは多くの複雑な状況を乗り越える必要があるが、もしフルトンが選択肢から外れるなら、代わりに同階級のWBA王者ニック・ボール(22勝0敗1分、13KO)に照準を合わせるつもりだ。
フルトンとは異なり、ボールは126ポンドでの戦いにしっかり順応しており、3月15日の
防衛戦ではTJ・ドヘニーを難なく倒した。イギリス出身のボールが、3度目の防衛戦としてランキング上位の挑戦者との対戦に関心を持っているかは不明だが、キャリントンは状況が自分に有利に働くことを期待している。
「俺はWBAのベルトを持っている男を倒したい」とキャリントンは続けた。「それがニック・ボールだ。」