ニューヨーク――
ブルース・キャリントンは、
スティーブン・フルトンとSNS上で言い争うつもりはない。
新たにWBCフェザー級暫定王者となったキャリントンは、フルトンとはリングで対決したいと考えている。フィラデルフィア出身のフルトンは、キャリントンよりもはるかに実績のある相手たちを倒してきたが、31歳の自分の体を再び126ポンド級まで落とすための肉体的な犠牲を払うべきかどうか、まだ決めかねている。
キャリントン(16勝無敗、9KO)は、フルトンのWBCフェザー級王座における指名挑戦者となっている。しかしそれは、キャリントンがフルトン(23勝1敗、8KO)と実際に対戦できることを保証するものではない。
元WBC/WBOジュニアフェザー級王者のフルトンは、次戦でWBCスーパーフェザー級王者オーシャキー・フォスターに挑戦することをすでに決めている。
この試合は、本来8月16日にラスベガスで行われるジャーボンテイ・デービス対ラモン・ローチのアンダーカードの一戦として予定されていた。
もしフォスターとフルトンが別の道を進むことになれば、キャリントンは次戦でフルトンとの対戦を望んでいる。彼は、両者のスタイルが観客にとって魅力的な試合を生み出すと考えており、WBA王者
ニック・ボール、WBO王者
ラファエル・エスピノサ、IBF王者
アンヘロ・レオといった他のフェザー級王者たちよりも、フルトンの方が実績のある存在だと評価している。
「実現させよう」とキャリントンは語った。土曜夜、マディソン・スクエア・ガーデン内のザ・シアターでナミビアのマテウス・ヘイタ(14勝1敗、9KO)に3-0の判定勝ちを収めた直後「ザ・リング・マガジン」に語った。「暫定王座だよ、分かるか? 俺はいま暫定チャンピオンだ。だったら実現できるはずだろ。お前は正規王者なんだから、やろうぜ」
フルトンがフォスターと対戦するのであれば、130ポンド級にとどまるか、それともフェザー級に戻ってキャリントンとの王座防衛戦に臨むかを決めるのは、その試合の後でも構わない。ブルックリン出身のキャリントンは、自らを真の王者として証明するためにフルトンを倒したいと考えている。もっとも、もしフルトンが130ポンド級にとどまるようであれば、キャリントンは暫定王者から正規王者に昇格することになる。
「次はタイトルを懸けて戦いたい」とフルトンは語った。「前の試合の時からずっと言ってきたように、次はタイトル戦をやりたい。……でも正直なところ、あんまりそのことで気持ちを乱されすぎないようにしてるんだ。すべてはタイミングで決まるし、起こるべき理由があって物事は起きるって理解してるから。分かるだろ。でも俺は間違いなく次にタイトル戦をやりたいんだ。そしてスティーブン・フルトンにも、俺との試合に興味を持ってくれていることを願ってる。」
「彼は本当に実績のある王者だと思う。2階級制覇もしているし、今のフェザー級の中では、対戦相手の質やこれまでの実績を踏まえても、最も実績のあるチャンピオンだと俺は思ってる。だからこそ、そういう相手と戦いたいんだ。それが俺を本気で飢えさせるし、尊敬される勝利を掴みたいという気持ちを強くさせてくれるんだよ。」
Keith Idecは「ザ・リング・マガジン」の上級ライター兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。