「ザ・キャノン」ことブランドン・アダムスは、9月13日の再戦でセルヒイ・ボハチュクを再び粉砕すると約束している。

この10回戦・キャッチウェイト156ポンドの試合は、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われるカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードのアンダーカードとして組まれ、夜の最後の4試合がNetflixで配信される前に、YouTubeでプレリムのメインを飾る。

2021年3月、アダムス（25勝4敗、16KO）は、当時無敗だったボハチュク（26勝2敗、24KO）を相手に、劇的な逆転の8ラウンドKO勝利を収めた。

アダムスは「ザ・リング・マガジン」に「これは俺たち二人にとって大きなチャンスだが、この再戦も俺に有利に進むだろう」と語った。 「自信があるのは、すでに彼をノックアウトしたからというだけでなく、その時からさらに成長しているからだ。お互いベストの状態で臨むことになる。」

「４年前はカウンターと横への動きで彼を倒したが、それこそが俺の持ち味だ。今回も彼を止めるのに必要なものを持ち込むつもりだし、再び止めてみせる」

「ボハチュクはこの階級で優れたファイターの一人だ。非常にタフで、この地位を得るために懸命に努力してきたからだ。だが俺はパンチをスリップしていたので、彼のパワーをあまり感じることはなかった。今回も彼にパンチを当てるチャンスがあるかもしれない。だが俺の仕事は彼に何も当てさせないことだ。勝つために何をすべきか分かっているし、自分の意志を貫いて必ず成し遂げる」

蒸し暑いプエルトリコの屋外での一戦、アダムスはスコアで64-68、64-68、63-69と劣勢に立たされていたが、強烈な左フックを叩き込み、ボハチュクをキャンバスに崩れ落とした。ウクライナ出身のボハチュクは10カウント前に立ち上がったものの足元はおぼつかず、レフェリーのラモン・ペーニャが試合をストップした。

それ以来アダムスはわずか3試合しかこなしておらず、直近では昨年11月にアンドレアス・カツラキスにスプリット判定で惜敗している。2018年にはシェーン・モズリー・ジュニアに判定勝ちを収め、2019年にはジャモール・チャーロに判定で敗れている。

一方のボハチュクはアダムス戦以降も精力的に試合を重ね、8勝1敗の戦績を積み上げている。ブライアン・メンドサ・ジュニアを下し、直近では5月にマイカル・フォックスに勝利している。その唯一の敗戦は昨夏のヴァージル・オルティス・ジュニア戦での激闘によるものだった。ボハチュクはオルティスから2度のダウンを奪ったが、結果はマジョリティ判定で敗れた。

アダムスは「ボハチュクの対戦相手は以前より強くなっているが、同じ部分で苦しんでいるように見える。似たタイプの相手ばかりを当てれば、いつも同じような姿にしかならない。俺のスタイルは彼にとって最悪であり、それを試合当日に再び証明してみせる」と言い加えた。

ボハチュクは154ポンド級でRingランキング6位につけているが、アダムスはトップ10に入っていない。この試合の勝者は、層の厚いボクシング界でも最激戦区のひとつであるこの階級で、次なるビッグファイトへと大きなチャンスを手にすることになる。

36歳のアダムスは「これは自分のキャリアにとって極めて重要な試合だ。圧倒的な形で仕事を果たすつもりだ。二度と俺と戦いたくないと思わせるような勝利になるだろう」と語った。