セルヒー・ボハチュクは直近の敗北を雪ぐ機会を得ることができなかったが、プロで自分を倒した唯一のもう一人の相手に勝つチャンスを再び得る。
ウクライナのボハチュク(26勝2敗24KO)は、4年前プエルトリコのグアヤナボで行われた10回戦で、全ての採点でアダムスを大きくリードしていたが、左フックを浴びて試合が突然終わる。
第8ラウンド残り26秒、ボハチュクの頭が大きく跳ね上がり倒れる。レフェリーのラモン・ペーニャのカウントには立ち上がったものの、ふらついたため2021年3月に試合はストップされる。
カリフォルニア州ウィッティア出身のアダムス(25勝4敗16KO)は、69-63、68-64、68-64と劣勢だった。
ボハチュク(30)は、その敗北以降9試合のうち8勝を挙げる。
唯一の黒星は「年間最優秀試合」候補となった激闘で、強打者
バージル・オルティス・ジュニアを2度倒したものの、テキサス州グランドプレーリー出身のオルティスはすぐに立て直し、2024年8月ラスベガスでの試合をマジョリティ・デシジョンで制する。
ボハチュク陣営はオルティスとの再戦を模索するが実現せず、無敗のオルティス(23勝0敗21KO)は代わりに、10月18日にWBCスーパーウェルター級暫定王座を
エリクソン・ルビン(27勝2敗19KO)相手に防衛すると見込まれている。
アダムス(36)は、ボハチュク戦以降ボハチュクほど試合を重ねていない。
今回の再戦で約9か月半ぶりのリング復帰となる。アダムスは昨年11月22日、アトランタで行われたギリシャの有望株
アンドレアス・カツラキス(16勝0敗11KO)との10回戦にスプリット・デシジョンで敗れている。
Keith Idecは『ザ・リング』の上級ライター兼コラムニストである。Xでは @idecboxing で連絡できる。