ベン・デイビソンは、
モーゼス・イタウマが8月16日の
ディリアン・ホワイト戦で「世代を代表する才能」であることを証明し始めると確信している。
ホワイト(31勝3敗、21KO)はキャリアの終盤に差し掛かっているかもしれないが、37歳の彼は、イタウマ(12勝0敗、10KO)がまだ小学生だった頃に、2度の統一王者
アンソニー・ジョシュアやデレク・チゾラと激闘を繰り広げていた。
経験豊富なホワイトは、激しい攻撃性と注目度の高さを持ち込んでくる存在であり、イタウマが圧倒的な勝利を収めれば、その評価と知名度は一気に跳ね上がるだろう。
多くの関係者は、「ボディスナッチャー」ことホワイトが、イタウマにとってまさに最適なタイミングで最適な試練を与える相手だと見ているが、イタウマのトレーナーであるベン・デイビソンは、ホワイトの年齢や過去の一流選手との戦績には特に重きを置いていない。
「いい相手だと思うよ。タイミングがどうこうって話もあるけど、俺はそんなに重要な要素だとは思ってない。モーゼスが誰かのキャリアの特定のタイミングを狙わなきゃいけないような選手だとはまったく思ってない」とデイビソンは talkSPORT に語った。
「モーゼスは十分すぎるほどの実力を持ってる。彼は世代を代表する才能だし、それをみんなが理解するには少し時間がかかるかもしれないが、彼にその可能性があることは誰の目にも明らかだと思うよ。」
学校の制服姿でジムに現れ、世界レベルの実力者たちと互角以上のスパーリングを繰り広げる、そんな“謎のティーンエイジャー”の噂が広まり始めてから、すでに5年が経つ。
アマチュアとして数々の実績を残したイタウマは、18歳でプロ転向。物腰は柔らかく飄々とした性格ながら、そのキャリア初期をいとも容易く駆け抜ける姿に、多くの関係者がこのサウスポーをヘビー級の未来と見なすようになった。
どんな若手ファイターにも言えることだが、本当の姿は、壁にぶつかり、それを乗り越えたときに初めて見えてくるものだ。
これまでのところ、イタウマがそのタフネスを世間の前で見せる必要に迫られたことはないが、デイビソンは非公開の場で十分にその強さを見てきており、不安は一切抱いていない。
「ジムで打たれてるのを見たことがあるけど、くしゃみでもしたみたいに平然としてたよ。まったく問題なかった」とデイビソンは語った。
それを頼りにすべきかって? そんなことはまったくない。でも、俺はその点について一切心配していないよ。」