ロンドン(イギリス)――
バフラム・ムルタザリエフの
ジョシュ・ケリーに対する義務防衛戦を巡る交渉は順調に進行しており、正式な交渉期間の延長が「最も有力」と見られている。
これは、
IBFが8月に両者に対してスーパーフェザー級王座戦を命じて以来、王者のプロモーターであるメイン・イベント社とやり取りを続けているケリーのプロモーター、カレ・ザワーランドの見解である。
当時、認定団体は両陣営に30日間の交渉期間を与え、その期限は9月19日金曜日に終了した。しかし、その期限が過ぎても入札は行われず、短期間の正式な延長要請がなされる見込みである。
32歳のムルタザリエフ(23戦全勝17KO)がケリー(17勝1敗1分9KO)に対して王座を防衛する試合を、入札に頼らず実現させたいという希望が双方にあると理解されている。
「現在、交渉は深い段階にあり、まだ進行中なので、合意に達するために1週間ほど延期されると予想している」とザワーランドは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「現時点ではそれが最も可能性の高いシナリオに見える」。
31歳のケリーは現在IBFランキングで3位につけているが、1位と2位が空位のため、事実上王者の最上位挑戦者となっている。
サンダーランド出身のケリーは、2021年2月にウェンブリー・アリーナで
デビッド・アバネシアンに敗れて以来、7連勝中である。
直近では今年6月、24勝1敗のフラビウス・ビエアをわずか121秒でストップしており、昨年9月以来の試合で唯一の出場だった。
一方、ムルタザリエフはIBF王座を無敗のまま獲得したことで、ザ・リング誌のスーパーウェルター級ランキングで4位に位置している。昨年4月にジャック・クルカイを11回TKOで下して空位の王座を獲得し、半年後には
ティム・ツィューを3回で倒して初防衛に成功した。
このオーストラリア人挑戦者との試合は、彼のキャリアにおける最大の勝利と見られており、昨年10月以来試合をしていない。