アンソニー・ジョシュアのリング復帰はさらに数か月遅れることになった。イギリスのスーパースターである彼が今月後半に肘の手術を受けると明かしたためである。
「AJ」は、昨年9月に
IBFヘビー級王者ダニエル・デュボアに5ラウンドKOで敗れて以来、試合をしていない。
当初、ジョシュア(28勝4敗、25KO/35歳)は今春に復帰する予定だったが、プロモーターのエディ・ハーンが「上半身のケガ」を明かしたことで、次戦は夏の終わりに延期された。
しかし現在、カネロ・アルバレス対ウィリアム・スカルのスーパーミドル級4団体統一戦を観戦するためサウジアラビアに滞在中のジョシュアは、今後数週間のうちに肘の小手術を受ける必要があることを明かし、回復にはおよそ2か月かかる可能性があると述べた。
「いつ俺に戻ってきてほしい? 俺は身体を万全に整えようとしているんだ」と、ジョシュアはDAZNの中継でクラウディア・トレホスに語った。
「実は肘の小さな手術を受けなきゃいけない。5月のどこかで受ける予定で、今は詳細を詰めているところだ。
ジムにはたぶん6〜8週間行けなくなる。その後、回復したらすぐ戻るよ。」
ジョシュアがジムに戻るのが7月初旬になり、すぐにトレーニングキャンプを開始しないと仮定すれば、元2度のヘビー級王者が次にリングに立つのは、早くても10月になる見通しだ。
今週初めに1月の引退からの復帰をほのめかしたタイソン・フューリーは、ジョシュアの将来的な対戦相手として名前が挙がっている。
イギリスを代表する2大スポーツスターであるこの両者は、少なくとも8年前から対戦が待望されてきたが、その都度、交渉の場で様々な障害が立ちはだかり、実現には至っていない。
そして今、世代を代表するイギリス最大のビッグマッチが実現するまでには、さらに待たされることになりそうだ。時期としては、2025年末から2026年初頭にずれ込む見通しである。
ジョシュアにとっては、ダニエル・デュボアとの再戦も一時は選択肢に入っていたが、「ダイナマイト」ことデュボアは、7月19日にウェンブリー・スタジアムで行われる
オレクサンドル・ウシクとの4団体統一戦での再戦がすでに決定している。ジョシュアは、7か月以上前に同会場でデュボアに敗れている。