アンドリュー・モロニー対アルギ・コルテスのIBFジュニアバンタム級王座挑戦者決定戦が進行中であることは既に知られていたが、今回その日程と詳細が改めて判明した。
ザンファー・プロモシオネス主催のこの試合は、8月9日にメキシコ・ドゥランゴの未定の会場で開催される予定である。
この試合は当初、7月19日に予定されていたが、
『ザ・リング』のマヌーク・アコピアンが5月下旬に報じた通り、3週間延期され新たな日程に変更された。
勝者は、
5月23日にメキシコ人同士の再戦でレネ・カリスト・ビビアーノにスプリット判定(2-1)で僅差勝利し、新たにIBF王者となった
ウィリバルド・ガルシアへの指名挑戦権を得ることになる。なお、両者は以前の対戦でスプリット・ドローを演じていた。
モロニー(27勝4敗、17KO)は、ジュニアバンタム級で『ザ・リング』誌ランキング5位に位置し、豊富なアマチュア経験を持つ実力者。2014年のコモンウェルスゲームズでは金メダルを獲得している。プロではルイス・コンセプシオン(10回TKO)、ミゲル・ゴンザレス(8回TKO)、エルトン・ダーリー(8回終了時TKO)らに勝利を収めたが、当時のWBA王者ジョシュア・フランコとの3連戦では白星を挙げることができなかった。
その後、4連勝を挙げてWBOの空位王座を懸けた
中谷潤人戦に挑戦。しかし、2023年5月のこの一戦で3度のダウンを喫し、11回KO負け。続く試合ではジュディ・フローレスに10回判定勝ちを収めるも、ペドロ・ゲバラにはスプリット判定で惜敗した。34歳のモロニーは、直近の試合でジャクラウット・マジュンゴエンを3回KOで下し、再起を果たしている。
オーストラリア出身の彼は、その7か月後にジュディ・フローレスとの試合で10ラウンド判定勝ちを収めて復帰を果たしたが、今年5月、ワシル・ロマチェンコ対ジョージ・カンボソス・ジュニア戦のアンダーカードで行われたWBC暫定王座戦では、
ペドロ・ゲバラにスプリット判定で惜敗し、痛恨の敗北を喫した。
6か月後、ペドロ・ゲバラは、統一王者であり現Ringチャンピオンの
ジェシー“バム”・ロドリゲスの相手にはならなかった。一方、モロニーは12月15日、タイのジャックラウット・マジュンゴエンに3ラウンドTKO勝ちを収め、2024年を白星で締めくくった。
コルテス(27勝4敗2分、11KO)は、モロニーよりも6か月早い2014年にプロデビューを果たしており、世界レベルへの道のりはまったく異なるものだった。
30歳のコルテスはキャリア初期に苦しい時期を経験し、1年おきに連敗を喫したが、その後は見事に立て直し、2022年9月に当時のRingチャンピオン、
フアン・フランシスコ・エストラーダと対戦するまで再び敗れることはなかった。
最高レベルで戦えることを証明した後、メキシコシティ在住のコルテスは格下相手に10ラウンド判定勝ちを2連勝し、当時WBO世界スーパーフライ級王者だった中谷潤人への挑戦権を手にした。2023年9月の中谷戦では12ラウンド大差判定で敗れたものの、その後も地元メキシコで、より実力のある相手を下して2連勝を挙げ、再び勢いを取り戻している。
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