昨年12月、メキシコのファイター、
レネ・カリスト・ビビアーノと
ウィリバルド・ガルシアは、日本・静岡で争われた空位のIBFジュニアバンタム級タイトルマッチで12回戦の判定引き分けに終わり、勝敗を分けることができなかった。
そして6カ月後の今、
両者は5月23日(金)に母国メキシコで再び激突することが決まっている。そのとき、空位のIBF115ポンド王座をかけて火花を散らす。
「前回の試合ではいくつかミスを犯したことを自覚している。今回はそれを修正してウィリバルドに勝ちたい。彼と戦うのを楽しみにしている」とビビアーノ(23勝0敗1分、9KO)はマネージャーの吉川達郎を通じて
『ザ・リング・マガジン』に語った。
「ウィリバルドは非常に強いパンチを持っている。前回の試合では多くのパンチを受けたが、こちらもたくさん打ち返した。だから判定はフェアだったと思う」
ビビアーノのプロモーターであるトモキ・亀田氏所有のTMKプロモーションズが第1戦の主催を務めた。しかし今回は、ガルシアをBXTSRSと共同プロモートするMPプロモーションズが、両陣営がリマッチの合意に至らなかったために行われたパース入札で15万1100ドル(両選手が50%ずつ分配)を獲得し、リマッチの開催権を得た。
試合の日程は何度も変更されており、これはビビアーノにとってあまり理想的ではなく、かなり不安を感じさせている。
「4月26日に試合をする予定だったのが、今では5月23日に変更されたんだ」と彼は明かした。「4月26日の3日前までは、誰からも何の連絡もなく、日程変更の話は知らされなかった」
「正直なところ、減量を進めている途中で試合日が1カ月も後ろに変更されるのは非常に困難だ。何かおかしなことが起きている気がする。5月23日の試合では変なことが起きないことを願っている」
12ラウンドの死闘を繰り広げた両者、エル・インディオことビビアーノは、再戦でも同様の激闘を予想している。
「相手は前回と同じスタイルで来るだろうし、俺も同じ戦い方をする。ただ今回は前回のミスを修正して臨む」と彼は語った。「もっとフットワークや反応、コンビネーション、カウンターパンチに力を入れるべきだと思っている。
「それが自分のミスだったし、次の試合に向けてもっと努力すべきだと思っている。試合のどこかで必ずKOできると信じている」
ガルシア(22勝5敗2分、13KO)は2017年にプロデビュー。最初の5試合で3敗を喫したが、その後8連勝を飾った。その後、将来のWBCバンタム級王者アレクサンドロ・サンティアゴにマジョリティ判定で惜敗し、元2度のバンタム級王者ポール・バトラーにはスプリット判定で敗れている。
35歳のガルシアは10連勝を飾り、その実績で初めてビビアーノとのIBF王座決定戦のチャンスを掴んだ。
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