アブドラ・メイソンが世界タイトル戦にたどり着くのに、それほど時間はかからなかった。正確には約4年、20試合での到達だ。
サウジアラビア・リヤドのANBアリーナでは、11月22日にWBOライト級の空位王座をかけて、
The Ring主催のもとメイソンとサム・ノークスが対戦する。
ボクシング界の「至宝」のひとつを懸けて戦うこと自体が、メイソンにとって大きなモチベーションとなっている。しかし、もしこの試合に勝ったとしても、4団体統一王者への道のりが険しいことは彼自身よく分かっている。WBA王座を保持する
ジャーボンテイ・デービス、WBC王座を死守する
シャクール・スティーブンソン、そしてIBF王座をがっちり握るレイモンド・ムラタラの存在を前にしても、メイソンはいつか彼ら全員と対戦できることを願っている。
そうした対戦は想像するだけでもワクワクするが、メイソンはまだ先の話に気を取られすぎたくはないという。何よりもまずは、ザ・リング誌でライト級8位にランクされている相手を倒し、この階級での道を切り開く必要がある。
「今はサム・ノークスに集中している」とメイソンは最近
『ザ・リング・マガジン』に語った。「あいつが俺に世界タイトルを渡すことになるんだ」
現在Ringのライト級9位にランクされているアブドラ・メイソン(19勝0敗、17KO)は、これまでの試合でほとんど汗をかく間もないほど圧倒的な勝利を重ねてきた。その流れは今年6月7日のジェレミア・ナカティラ戦でも変わらなかった。21歳のメイソンは
わずか5ラウンドで相手を退け、その圧巻のパフォーマンスに世界中が注目し始めた。
11月22日にすべてが計画通りに進めば、メイソンは自身がボクシング界のメガファイトに関わるのも時間の問題だと確信している。とはいえ、将来的に誰が最も手強い相手になるのかは、本人にもまだはっきりとは分からない。特定の名前にこだわるつもりもない。今注目を集めているライト級の現役選手であれば、メイソンはいずれ誰とでも拳を交えたいと考えている。
「全員を見ているよ」