デイナ・ホワイトはここ1週間、ズッファ・ボクシングのメディア権契約が目前に迫っているとほのめかしてきた。
その流れをさらに裏付けたのが、TKO社長マーク・シャピロの発言だ。
「ボクシングで何をやるのかについて、2〜3週間以内に発表できることを願っている」とシャピロは9月10日に開催されたゴールドマン・サックス・コミュナコピア+テクノロジー・カンファレンスで語った。
ズッファ・ボクシングの動きは、現在ボクシングに専属で取り組む大手放送局が存在しない状況において、競技にとって歓迎すべき展開だ。
ESPNは8年間の提携を経て、7月に契約が切れるとトップランクとの契約を更新しなかった。マッチルーム・ボクシングとゴールデンボーイはDAZNと提携し、PBCは主にペイ・パー・ビューを通じてプライムビデオとつながっている。さらにNetflixも加入者向けに追加料金なしで特別イベントを配信しており、先週土曜にはラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われたリヤド・シーズン興行の
メインイベント、テレンス・クロフォード対カネロ・アルバレス戦を中継した。「サウジと組んでスーパー・ファイト規模の試合を年に2〜4回やる予定だ」とシャピロは語った。「それに加えて強調しておくが、我々がファイターを呼ぶためにギャラを払うことはないし、リスクを取ることもない。サウジがパートナーとしてそこにいる。我々はイベントをプロモートし、マーケティングし、開催し、制作し、メディア権契約を結び、グローバルパートナーシップにも関与する。そしてそのすべてに対してフィーを受け取る。それが我々の計画に上積みされる収益になる。」
さらにシャピロは、ズッファ・ボクシングには約200人の選手が所属する予定だと付け加えた。
「ズッファ・ボクシングは我々のリーグとして、年間12〜16試合を予定している。今ちょうど、その12〜16試合分のメディア権を売り出しているところだ。そしてそれを全面的にマネタイズしていく。もちろんサウジとのパートナーシップのもとで」とシャピロは語った。
「別枠として、カネロ対クロフォードのようなスーパー・ファイトがある。我々は基本的に彼らのプロモーター兼プロデューサー、そしてメディア権の販売者としてフィーを受け取る。」
シャピロは3月にも、ズッファ・ボクシングが今後5年間で毎年12イベント、さらに別枠で最大4つのメガファイトを開催する計画だと明かしていた。
TKOグループは先月、7年総額77億ドルのメディア権契約を発表しており、2026年からUFCイベントがパラマウントとCBSに移行する予定となっている。
「我々はブランドとリーチを獲得し、彼らはサインアップを得る」とシャピロは当時CNBCに語った。
ホワイトも、今後の格闘技エコシステムについて次のように補足した。
「来年のパラマウントとの契約で、ファイトナイトとナンバーシリーズPPVを合わせて44イベントを開催する予定だ」とホワイトはIMPAULSIVEポッドキャストで語った。「さらにパワースラップを12イベント、UFC BJJを14イベントやる。そして2026年に向けて新しいボクシング契約を進めている。考えてみろ。今ボクシングはテレビ放送がなく、どの局とも契約がない。DAZNで何試合かやっているだけだ。最終的にボクシングのテレビ契約をまとめて、来年は16〜18のボクシングイベントを開催するつもりだ。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』の主任ライター。XとInstagramで @ManoukAkopyan をフォロー。