過去数年にわたって
シャクール・スティーブンソンを研究してきた
ウィリアム・セペダは、スティーブンソンが滑らかで打ちにくいボクサーであることを十分に理解していた。しかし、彼の拳にどれほどのパンチ力があるかについては知らなかった。
それは五輪の銀メダリストであるスティーブンソンに長年付きまとう批判でもあった。一部では「枕のようなパンチ」などと揶揄され、また他の者は彼の試合を退屈だと評する者もいた。
だがスティーブンソンは、自身の拳が常に問題を抱えていた事実を強調していた。それでも、そうした説明では批判者たちを納得させるには至らなかった。だからこそ、
7月12日にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催されるDAZNペイ・パー・ビュー興行に向けて、スティーブンソンはセペダに自分のパンチ力を思い知らせると約束した。 その言葉は現実となった。
そしてその言葉は的中した。
「Ring III」の試合当日、シャクール・スティーブンソン(24勝0敗、11KO)は、
WBCライト級王座をかけた一戦で、3者一致の大差判定勝ちにより難なく防衛を果たした。
顔中に打撲や腫れを負ったウィリアム・セペダ(33勝1敗、27KO)は、スティーブンソンのパンチに力がないなどと言う者は、何も分かっていないのだと語った。
「彼には、しっかりとした優れたパンチ力があって、それが僕を距離の外に押しやった」とセペダはKG TVでケビン・ガルシアに語った。「もし拳の問題さえなければ、もっと手強かっただろうけど、それでも彼のパンチには平均以上の力がある。しっかりと刺さるパンチだ」
皮肉なことに、スティーブンソンは最近、その再発する拳のトラブルのために少し休養を取りたいと語っている。現在の計画では、しっかりと休養と回復を行い、2025年の年末か2026年の初めに再びリングに戻るつもりである。
一方、セペダは休む気などない。当然、まずは身体を整え、負傷が癒えるのを待つ必要がある。しかし、それが済めばすぐにジムに戻り、そこから成長した姿で再び現れるまでトレーニングを続けるつもりだ。
「とにかく、ひたすら努力を続けるしかない」