WBCは金曜日、ウズベキスタンのヘビー級
ラジズベク・ムロジョノフが禁止薬物の陽性反応を示したことを受け、予定されていたボクシング・グランプリ準々決勝への出場を見送ると発表する。
26歳のムロジョノフは、6月11日に行われた競技外のドーピング検査で、急速な筋肉増強や筋力向上を促すとされる合成アナボリック・アンドロゲンステロイド「メスタステロン」の陽性反応を示す。
ムロジョノフ(7勝0敗、6KO)は2021年にプロへ転向するが、アマチュアとしても競技を続け、92kg級ヘビー級でオリンピック金メダルを獲得し、男子7階級中5階級をウズベキスタン勢が制することに貢献する。
年明け以降に行われた3試合で、ムロジョノフはアマチュア時代の実績を裏付けるような内容を見せ、とくにサウジアラビア・リヤドで他の無敗プロ選手たちの中でも存在感を高めていたが、それも今後は叶わなくなる。
火曜日に発表された声明で、国際検査機関(ITA)は、彼にはB検体の分析を要求する権利があり、「この結果に対する説明を提示する機会」が与えられることを確認し、これがアンチ・ドーピング規則違反と見なされることを示す。
この展開により、6月21日に6ラウンド判定でムロジョノフに敗れていたモロッコのユネス・バアッラ(2勝1敗1分、2KO)が、急遽代役としてアメリカ・ネブラスカ州出身のヘビー級ダンテ・ストーン(20勝1敗、13KO)との再起戦に臨むこととなる。
声明の中でWBCは、自らが主催するトーナメントに関連してこれまでに95件のアンチ・ドーピング検査を実施していることを明かし、大会は8月13日にサウジアラビアの首都で再開され、
DAZNおよび
でライブ配信されると発表する。
「これまでに出た陽性反応は1件のみであり、現在は結果管理手続きの最終段階にある。WBCクリーン・ボクシング・プログラム(CPB)は、その陽性反応の状況に関する調査を継続しており、結果管理プロセスが完了次第、調査結果とそれに伴う適切な対応を公表する予定である」と声明は述べる。