2階級制覇王者
レイ・バルガスが、手術を要した詳細不明の負傷による17か月のブランクを経て、PBC興行でカルロス・カストロを相手にWBCフェザー級王座防衛戦を行い復帰する。
バルガスは直近の2024年3月、サウジアラビア・リヤドで
ニック・ボールと引き分け、結果としてWBCフェザー級王座の防衛に成功した。
バルガスは2022年7月にマーク・マグサヨを下してWBCフェザー級王座を獲得した。しかし、その後WBCスーパーフェザー級の空位王座を懸けてオシャキー・フォスターと対戦する機会を得たことで、ブランドン・フィゲロアがマグサヨと暫定王座を争う道が開かれた。フィゲロアは12ラウンドの判定でマグサヨに勝利し暫定王座を獲得し、その後ジェシー・マグダレノを相手に9ラウンドで防衛した。
バルガスは「チャンピオン・イン・リセス(休養中王者)」として扱われ、フィゲロアは正式な王者へ昇格したが、その後スティーブン・フルトンに敗れて王座を失った。なお、フルトンは8月に130ポンド級でフォスターと対戦する予定である。
バルガスは現在、自身の王座ステータスを再び有効化し、カストロと対戦する予定である。一方、WBC1位のブルース・キャリントンと12位のマテウス・ヘイタが7月26日に
マディソン・スクエア・ガーデンで暫定王座を争う。
バルガス(36勝1敗1分22KO)は、ギャビン・マクドネルに12回マジョリティ判定で勝利しWBC122ポンド王座を獲得した。長身のメキシコ人ボクサーであり、ロニー・リオス、アザト・ホバニシャン、亀田和毅らを含め5度の防衛に成功した。しかし負傷や新型コロナにより活動が停滞し、3年間でわずか1試合しか行えなかったが、マグサヨに12回スプリット判定で勝利してWBC王座を奪還した。
34歳のバルガスは3階級制覇を目指して130ポンド級に上げたが、フォスターにアウトボックスされて判定負け(12回)を喫した。再び126ポンドに戻り、ボールと12回戦で引き分けに終わった。
カストロ(30勝3敗14KO)は10代でプロデビューし、27連勝を記録してルイス・ネリとの試合を手にした。善戦したものの10回戦でスプリット判定負けを喫した。
それでも評価されてブランドン・フィゲロア戦が組まれ、6回TKOで敗北。さらに3連勝を重ねてフルトンとの試合を得たが、こちらも10回スプリット判定で惜しくも敗れた。現在WBCランキング5位に位置する。
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