ジョージ・カンボソスは、どんな場においても最も自信に満ちた男のように話すが、
リアム・パロはその虚勢を見抜いていると信じている。
数週間後、カンボソス(22勝3敗、10KO)はリ
チャードソン・ヒッチンズとの一戦で、二階級制覇のチャンスを手にする。彼がこれまで何度もアンダードッグと見なされてきたことは、あらためて言うまでもない。
テオフィモ・ロペスに番狂わせで勝利した試合については、本人が十分に誇らしげに語っている。カンボソスにとって、それは非常に誇り高い出来事である。
パロは、4年前の勝利について聞かされることにうんざりしており、それよりもカンボソスが勝負所で結果を出せなかった最近の試合に注目すべきだと考えている。
カンボソスはデビン・ヘイニーとの2試合で、ほぼすべてのラウンドで劣勢に立たされた。では、なぜその敗戦が今に関係あるのか? 実はパロは、過去にヘイニーと何度かスパーリングを行っており、最近ではヒッチンズ(19勝0敗、7KO)との試合も経験している。結果は僅差のスプリット判定負けだった。
パロは両者との実戦経験を持つ数少ないボクサーのひとりだ。そして彼の見立てでは、ヘイニーとヒッチンズのスタイルは非常によく似ている。
つまり、その言葉の裏にはある前提が含まれている。ヘイニーに対して何もできなかったカンボソスは、ヒッチンズとの対戦でも同様の展開になる――パロはそう確信しているのだ。
「ヘイニー3.0になるだろう」とパロはMaineventに語った。「ヒッチンズがきっちり仕留めるさ。」
ヒッチンズとヘイニーは、いわばボクシング界の名門校を卒業したようなものだ。鋭いジャブとキレのあるワンツーが彼らの持ち味である。カンボソスは、ヘイニーが顔面に浴びせ続けたジャブを思い出すたびに、夜中に震え上がっているという。
そしてその悪夢は、残念ながら再び現実になろうとしている。
「彼は、あのリングで相当打ちのめされると思うよ。」