テレンス・クロフォードはついに求めていたものを手に入れた。
154ポンドにはまだ残されたチャンスがあり、160ポンドにも戦いがある。しかし、クロフォードはキャリアの終盤に差し掛かっており、無名の相手との退屈な対戦には興味がないことをすでに明らかにしている。彼がキャリアの最終章を締めくくるなら、
カネロ・アルバレスという可能な限り最大のスターとの対戦で終えたいと考えている。
カネロ対クロフォードは9月12日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われることが正式に決まった。もちろん、この一戦に向けて、両者は試合当日まで全力で準備に臨むだろう。しかし、スーパーミドル級のベルトをかけたこの対戦が行われるその裏で、元IBF王者の
ケイレブ・プラント(23勝2敗、14KO)が、勝者への挑戦を狙って静かに待機している。
2階級上に挑むクロフォードは、プラントと常に親しい関係を保ってきた。これまでに何度もジョークを交わし、和やかな会話を楽しむ姿が目撃されており、プラントの頭に二人が対戦する可能性はこれまで浮かんだことがなかった。
しかし、もしクロフォードがアルバレスを倒して168ポンドで統一王者となれば、それは話が別だ。プラントが長く主戦場としてきた階級での絶対的王者となるため、どれだけ親しい間柄でも、それは脇に置かれることになる。
「ええ、そうですね」とプラントは複数の記者に対し、クロフォードとの対戦が理にかなうかと聞かれた際に答えた。「トップのスーパーミドル級は全員が僕のレーダーにいます。最高の相手と戦いたいんです。」
ただし、その前に解決すべき問題がある。クロフォードはまずアルバレスを打倒しなければならず、その後で自身の将来を決めることになる。プラントにもまた、考慮すべきことがある。
32歳のプラントは、5月31日にホセ・アルマンド・レセンディス(15勝2敗、11KO)との対戦が決まっている。この試合が予定通り進めば、同じPBCカードでトーマス・ラマンナと戦う
ジャーマル・チャーロが
次の対戦相手となるだろう。
プラントは、ボクシング界には自分が世界クラスの相手と戦いたいと主張する選手が多いが、実際にそれを証明している選手は少ないと感じている。彼の過去の実績と、今も続く挑戦の軌跡が、彼がトップを目指していることを証明しているという。
「多くのファイターがそう言うけれど、実際に示している選手は少ないと感じるんです」とプラントは続けた。「僕はそれを証明してきたし、今も証明し続けています。」