ヘビー級で2度の世界王座に就いたフューリーは、2024年12月21日にリヤドで行われたウシクとの再戦で2連敗を喫して以来、試合から遠ざかっている。
そのわずか1か月後、彼はSNS上でボクシングからの引退を表明。
アンソニー・ジョシュア戦で巨額のファイトマネーを得られる可能性があるにもかかわらず、「復帰の意志はない」と一貫して主張してきた。
しかし今週初め、フューリーは「もしウシクへのリベンジのチャンスが得られるなら、復帰もあり得る」と認めた。現在『ザ・リング』誌のヘビー級王者であり、WBA・WBO・WBCのベルトを保持するウシクに対して、フューリーはこう語った。
「ウシクだ。イングランドで復讐したい。それが俺の望んでいる試合だ。」
そして水曜日には、リヤド・シーズンの責任者であるトゥルキ・アル・シェイク氏がSNSで、フューリーが2026年のリヤド・シーズンでリングに戻ることを約束したと明かし、対戦相手にはウシクを見据えていることを示唆した。
「“ジプシー・キング”が戻ってくる!!」とアル・シェイク氏は投稿。「彼と話をした。そして、2026年のリヤド・シーズンに出場するという約束をもらった。我々には“狩るべきウサギ”がいる!」
“ウサギ”とは、フューリーが2024年5月にキングダム・アリーナで行われた初戦の前からウシクを揶揄していた呼び名である。その試合ではフューリーがスプリット判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。そして7か月後の再戦でも、今度はユナニマス判定で再びウシクに敗れている。
しかし今、36歳のタイソン・フューリーは、現代ヘビー級の2大王者による第3戦の“時”と“場所”を示唆した。自身とウシクが並ぶ写真の下にこう書き込んだ。
「2026年4月18日、ウェンブリー・スタジアムでトリロジー!」
一方のウシクは、すでにイングランドのナショナル・スタジアム(ウェンブリー)での別の試合に向けて準備を進めている。7月19日、IBF世界ヘビー級王者で『ザ・リング』誌ランキング2位の
ダニエル・デュボアとの対戦を控えているのだ。
ウシクは2023年8月、ポーランド・ヴロツワフのスタジアムでデュボアと対戦し、9ラウンドTKOで勝利している。今月下旬の再戦でも圧倒的な有利が予想されており、再び勝利すれば、フューリーとの3戦目への道が開けることになる。