ほとんど、いや全員が、
ジェイク・ポールは自分の手に負えない相手に噛みつこうとしていると考えている。
元NBA選手や年配のUFCファイター、さらには数人のボクシング中堅選手と戦うのはまだしも、
アンソニー・ジョシュアとなると話は別だ。ポールは少し冷静になるべきだろう。しかし、複数の世界タイトルを獲得し、オリンピック金メダリストであり、建物すら崩せそうなパワーを持つジョシュア相手でも、
タイソン・フューリーはジェイク・ポールのほうが遥かに上のレベルにあると信じている。
実際、その試合が実現する可能性についての噂が絶えない中、フューリーは首を振りつつ、ジョシュアにその結末を警告した。
「ジェイク・ポールが彼をKOすると思う」とフューリーは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「ジェイク・ポールならAJを倒すだろう」
28歳のポールは、直近の2勝に対して厳しい批判を浴びている。
マイク・タイソンは、それまで静かに過ごしていたように見えたが、2024年11月15日、約20年ぶりの現役復帰を決意。テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、ジェイク・ポール(12勝1敗、7KO)と対戦した。だが、全盛期からおよそ35年が経過していたことを考えれば、タイソンは全く勝負にならない試合を落とす結果となった。
直近の試合は6月28日、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで行われ、
ジェイク・ポールはフリオ・セサール・チャベス・ジュニアをリングに引きずり出し、最終的には大差の判定で勝利した。フューリーにとっては、その勝利だけで十分だったという。ポールの現在のフォーム、そしてジョシュアの近年の失速を見れば、元王者フューリーはまるで預言者のような気分になっている。
元統一王者のアンソニー・ジョシュアにとっては、いまだに前戦からの立て直しを図っている段階だ。9月21日は本来、祝福されるべき日となるはずだった。ジョシュア(28勝4敗、25KO)はヘビー級王座を3度目に手にする準備を整え、勝利のスピーチまで用意していた。だが、
ダニエル・デュボアはまったく別の青写真を描いていた。ウェンブリー・スタジアムでジョシュアを粉砕し、5ラウンドでストップ勝ちを収めた。
その敗北は偶然ではない。タイソン・フューリーの見解では、ジョシュアとジェイク・ポールはまったく逆の道を歩んでいるに過ぎない。
「AJはもう終わった存在だと思うし、ジェイク・ポールは今まさに上昇中だと思う」