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トロイ・ジョーンズ「リアム・キャメロンの威圧戦法は俺には通用しない」
Ring Magazine
インタビュー
John Evans
John Evans
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トロイ・ジョーンズ「リアム・キャメロンの威圧戦法は俺には通用しない」
ボクサーが初めて敗北を喫したとき、その原因や影響を過剰に分析し、一晩の失敗のためにこれまで積み上げてきた努力を台無しにしてしまう誘惑に駆られることは多い。しかし、トロイ・ジョーンズは違った。

今年初めにエズラ・テイラーに敗れ無敗記録を失ったトロイ・ジョーンズだったが、敗北のショックを引きずることも、自分の実力を疑うこともなかった。

チケット販売への影響を心配することもなく、戦い方を見直そうとも考えなかった。

ただ「すぐにリングに戻りたい」と思っただけである。 そして、今週末その願いが叶う。


「正直、外のことなんて何も考えていない」とジョーンズ(13勝1敗、6KO)は『ザ・リング・マガジン』に語った。

「先日インタビューで『なぜボクシングをやっているのか』と聞かれたけど、理由は簡単だ。俺は戦うのが好きだからやっている。金のためじゃない。ボクシングを始める前から経済的には安定していたし、ボクシングの外でも良いキャリアを持っていた。」




「だからボクシングに頼る必要はない。俺は戦うのが好きなんだ。そして俺と向き合う相手は、厳しい状況になったときにそれを思い知るだろう。

もし相手が疲れて苦しんでいたら、終わりだ。俺はリングの中で精神的に崩れることはない。リングこそ俺の生きる場所だ。厳しい戦いが好きで、そこに飛び込むのが好きなんだ。だから、そうなったときこそ俺が何者かを思い知ることになる。」

27歳のバーミンガム出身のジョーンズにとって、キャメロンは過去6か月で3人目の「厳しい相手」である。

エズラ・テイラー戦では、判定では大差で敗れたものの、ボクシング関係者やファンからはむしろ高い評価を得た。

敗戦後、次のチャンスをいつ得られるか不安もあったが、彼はすぐにオレクサンドル・ウシクの無敗の弟子、ダニエル・ラピン(12勝0敗、4KO)との対戦話に飛びついた。

ところが、ボストンでチームメイトのトミー・ハイドを応援していたとき、トレーナーのリー・ビアードからラピンの棄権を知らされた。

まだ対策を練り始めたばかりだったが、8月にラピンが英連邦王者ルイス・エドモンドソンに苦戦していたのを見ていたジョーンズは、その長身でやっかいなウクライナ人との試合に闘志を燃やしていた。

そんな中、代役としてリアム・キャメロンが選ばれたという知らせは、彼にとって最高のニュースだった。




「イギリスのファンにとっても、キャメロンの知名度を考えれば、むしろ注目度が上がる。ベン・ウィテカー戦のあと、彼を見たいという人は多い」とジョーンズは語った。

「俺の立場からすれば、前回の敗戦後にキャメロンを相手に強い印象を残せれば、キャリアにとって大きな前進になる。だから代役が彼に決まって嬉しかった。」

「これはファンのための試合だ。いい試合になる。キャメロンを探す必要なんてない。彼は逃げない。試合を壊すような選手じゃない。」

2024年10月、キャメロンはオリンピック銀メダリストのベン・ウィテカー相手に番狂わせを起こしかけたが、第6ラウンド終盤に両者がロープを超えて転倒し、試合はテクニカルドローに終わった。その後も話題を呼び、翌年4月の再戦ではウィテカーに2ラウンドでストップされた

この18か月間、キャメロンはビッグネームとの対戦を追い続けてきたが、今回は立場が逆転している。今度は彼が狙われる側であり、ジョーンズが全てを得る立場にあるのだ。

「俺はこの試合に飢えている。彼が同じくらいの気持ちでいるなら、それは相当なものだ。彼がどれだけ勝ちたいと思っているか、どんな精神状態にあるかは分からないが、俺は勝ちたい気持ちでいっぱいだ」とジョーンズは語る。

「リングに上がれば、彼はそれを知ることになる。

俺はフィットしているし、強い。そしてリングの中にいる。彼が得意な威圧的な戦法なんて俺には通用しない。俺を押し返せると思ったら間違いだ。反撃を食らって戦法を変えざるを得なくなる。俺は彼を打ち負かし、そして上回ってみせる。それだけだ。」




ジョーンズにとって、キャメロンは再出発に理想的な相手であり、今週土曜のライトヘビー級中心のイベントはその舞台としてこれ以上ない環境である。

175ポンド級の同僚たちが多数出場するこの大会で、ジョーンズは仲間の一人として注目を集めることになる。特に、ブラッド・レアがリンドン・アーサーを相手に欧州タイトルを防衛する試合も見逃さない
ジョーンズは「今週末はキャメロンに勝つことが全て」だと理解しているが、その勝ち方で新たな扉を開くつもりだ。

「いい試合をすれば、次はあいつとやれ、こいつとやれという声が上がる。この大会には多くのライトヘビー級選手が出ているから、誰とでも試合の話が出るだろう。俺はその全員に応えるつもりだ。みんなが俺の存在に気づき始めている」と語った。

「俺はエズラ戦も受けたし、この試合も受けた。楽な試合なんて求めていない。イギリスにはこれだけ多くのライトヘビー級選手がいるんだ。

みんなで盛り上げて、ファンが見たい試合を見せて、誰が一番かを決めればいい。誰かが負けるかもしれないし、誰かが勝つかもしれない。でもとにかく戦うんだ。俺はそのためにここにいる。」

ボクサーが初めて敗れたとき、敗因を深く掘り下げ過ぎて、自らの努力を無駄にしてしまう者も多い。しかし、トロイ・ジョーンズは違った。


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