元バンタム級王者の
亀田和毅は、今回のフェザー級タイトル挑戦が自身にとって二度目のチャンスとなるだけに、その機会を最大限に活かしたいと考えている。
2019年7月に当時のWBC王者レイ・バルガスに判定(12回)で敗れた亀田和毅は、
今週土曜日、大阪・インテックス大阪にてIBF王者
アンジェロ・レオとの対戦に臨む。
「大阪で試合をするのを何年も待ち続けてきたんです」と亀田和毅(42勝4敗、23KO)は、吉川辰弥を通じて
『ザ・リング・マガジン』に語った。「実はキャリアの中で、大阪で世界タイトルマッチを戦うのはこれが初めてなんです」
「だから、地元である大阪で試合ができることを本当にうれしく思っています。この状況や環境が、アンジェロ・レオとの戦いで自分にさらに力を与えてくれるはずです。」
一方のレオは、昨年8月に行われた試合で、ディフェンディングチャンピオンのルイス・アルベルト・ロペスを10ラウンドで一撃KOし、「年間ノックアウト候補」にも挙げられる衝撃的な勝利で世界タイトルを獲得している。
「あれこそまさに、レオが初回から狙っていた展開でした」と彼は語った。「あの試合を見ることができたのはすごく参考になりました。というのも、ベナド(ロペス)のスタイルは、今の自分の新しいスタイルに近いんです。だからこそ、今回は本当に注意深く戦わなければいけないと思っています。」
「レオはとても優れたボクサーで、機敏さ、打たれ強さ、フィジカルコンディション、どれをとっても素晴らしい。それに、彼のチームも非常に優秀なのがよく分かります。」
そして亀田がこのアメリカ人とのタイトル戦のチャンスを手にするためには、かつて自身に勝利したことのあるレラト・ドラミニを乗り越える必要があった。
「言い訳はしません。初戦ではドラミニの方が自分より上でした」と彼は語った。「でも2戦目では、新しいスタイルで自分の方が上回ることができました。」
「もちろん、まだまだ改善すべき点はたくさんありますが、今の自分はとても良い状態だと感じています。トレーニングも、規律も、毎日自分自身と戦いながら成長している。それが、フェザー級での自分の立ち位置を固める助けになっていると思います。」
亀田は今回も父・史郎の指導のもとで準備を進めている。史郎はこれまでに、長男の興毅、次男の大毅を世界王者に導いており、今回も三男・和毅の挑戦を支える。トレーニングキャンプは地元・大阪で行われている。
33歳という年齢を考えれば、今回が世界タイトル獲得への最後のチャンスとなる可能性もある。しかし、亀田はそのことを頭の片隅に追いやり、今は目の前の戦いに集中している。
「これが最後のチャンスかどうかは、自分には分かりません」と彼は語った。「とにかくこの試合に集中していて、世界チャンピオンとして戻ることを強く決意しています。」
「お互いに前に出るスタイルなので、打ち合いの多い、いい試合になると思います。きっと素晴らしいショーになるはずです。」
レオ(25勝1敗、12KO)は、フェザー級で『ザ・リング』ランキング2位に位置しており、2012年に故郷アルバカーキで10代でプロデビューを果たした。これまでに、経験豊富なマーク・ジョン・ヤップ(10回判定勝ち)や元世界タイトル挑戦者のセサール・フアレス(11回TKO)といった強豪に勝利してきた。
その後、エマヌエル・ナバレッテがWBO世界スーパーバンタム級王座を返上したことにより、レオは当時無敗だったトレメイン・ウィリアムズとの王座決定戦に挑み、12ラウンド判定勝ちで王座を獲得。しかし、初防衛戦でスティーブン・フルトンに12回判定で敗れ、タイトルを手放している。
再起戦で1勝を挙げた後、30歳のレオは約2年半にわたりリングから遠ざかっていたが、今年初めに復帰し、2連勝を挙げてIBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペスへの挑戦権を獲得した。レオとロペスは互角の展開で激しい攻防を繰り広げたが、10ラウンド、レオが完璧なワンパンチでノックアウトを決め、地元ファンを熱狂させた。
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